NHKFMで毎年たしか大みそかに東京放送児童合唱団の定期演奏会を放送していたと思う。今年はちょっと早めだが、なんと大幅に時間がカットされている。妙なMCが入るのだが、びっくりしたのは、途中まで自分も合唱をやっているようなことをいっているので、それなりに経験した人かと思ったら、放送の最後に”合唱は中学校でやったのが最後なのでまたやってみたいと思いました”みたいなことをいっていて、なんなんだ思いました。芸能界ってそんなにご立派なもんなんでしょうか?別に普通にNHKのアナウンサーが放送すればいいと思うのだが、アナウンサーもいないので、そういう暴走的な発言がある。その時間があるんだったらもっと曲を紹介してほしかった。プログラムを見ると省略した曲もあったようだし、セプテンバーなどはMCが被ってて十分に聞けなかった。
また、曲の作詞作曲者の読み方もなんだか不思議な感じで聞き取りにくかった。カタカナの読み方としては正しいが、おそらくNHKのほかの番組ではそうは読んでないだろうという感じの読み方なのでみんな日本人かと思ってしまいました。例えばアースウインド&ファイヤーなどおそらくはウインド&ファイヤーは続けて読むのだと思うのだが、一回&の前で切るというあたりですかね。
NHKのFM放送を作っているひとはなんだか最近クラシックというか非ポピュラーの音楽へのスタンスがおかしいと思っている。例えば毎週土曜日の朝、現代の音楽のあと、みんなのうたが流れるが、現代の音楽での緊張感をもった曲とその演奏を聴いた後にみんなのうたをきくと、その甘えた感じに愕然とする。ポピュラーでも当然いい曲はあると思うが、今のみんなのうたは、妙に聞く人に”よりそっている”つもりなのか、安易な作詞作曲が目立つ。というかほとんどがそんな曲だ。NHKのひとたちは、ポピュラーも含めて作詞にしても作曲にしても、そして演奏にしても、どれだけの時間をかけてその基礎から学んでいくものなのかがわかってないのではないだろうか。そういうものへの敬意がないような気がする。
しかし、それはすべてにわたることで、例えば、教育テレビのいろいろな知識を学ぶための番組もつまみ食い的にタレントを使ってわかったような気になる番組を作ってみたりしている。
もちろんタレントがすべて悪いといっているわけではない。たまたま先ほどの気分がよくなかった番組のあとに谷川俊太郎さんの追悼番組が続いているが、こちらはわりと淡々と役割をこなしていて好感をもった。ただし、最近のNHKが得意になって使う略語のNコンとかいうのは気に入っているわけではない。コンクールという競争を思わせるひびきを嫌がって”コン”と略しているのか。そもそもそのあたりにもなんだかライトな感じがあります。
それだったら賞を出すのも止めて、交流会のような形にすればいいんじゃないかとおもうけど。