山口県 龍蔵寺 愛染明王
孫娘が小学4年生のときに書いた「家族」という文字。気に入って毎日眼に触れる階段に何年も掲示している。
家族とは何かと考えてみる。
家族とは親子、夫婦、兄弟姉妹という婚姻・血縁関係だが、精神的結びつきがある人を指すとも言われる。
同じ家に同居している人や生計が同じ人に限らず、別居している人や生計が別の人も含まれる。法律で家族の範囲が定められているが、人によって家族の範囲は異なることもある。
家族とは安心、安息、安堵の精神で結ばれる。
家族とは共存、共助、協働、協力、扶養、介護、看取、供養などなど、生まれてから死後までも繋がる人間関係。
家族の縁は切っても切れない、良くも悪くも因縁はついて回るもの。
家族と一括りに言っても人それぞれ、他人にはわからないしがらみの中に生きる人間関係。
国立社会保障・人口問題研究所「第5回全国家庭動向調査」では家族であるために重要であると思うものについて調査を行っている。
同調査は女性を対象とした調査で、「困ったときに助け合う」、「精神的なきずながある」、「互いにありのままでいられる」は重要であるとする回答が相対的に多く、「血のつながりがある」(血縁)はやや重要だとする回答の比率が低下し、「日常生活を共にする」(同居)、「法的なつながりがある」(姻戚・養子関係)、「経済的なつながりがある」(生計・扶養)は重要であるとする回答が相対的に少なくなっているようだ。
世界共通の社会構成単位として「家族」はあるわけだが、愚かな人類は戦争や宗教差別、略奪や殺戮などによって、家族崩壊を繰り返している。いまの日本でも幼い子を殺したり、高齢者の交通事故による死傷など、加害者も被害者も家族を奈落の底に落としている。
家族で支え合い、家族で喜怒哀楽を分かち合うことの大切さを忘れてはならない。
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