15年前の雪に戯れるハチ
季節のことば辞典を捲っていて、いいことばを見つけた。
「雪と欲とは積もるほど道を忘れる」
雪が積もれば道が見えなくなる。雪を美しい景色として捉える人は多くても、道のことまで考える人は少なかろう。雪に隠れた道が自分の過去・現在・未来だとしても、真っ白い雪に覆いつくされた人生の色まで想像できない。
人間の欲という煩悩も、次から次へ際限なく湧いてきて、仏教における「八正道」(仏教修行の八つの正しい行い)を忘れることになる。正しい道、生き方が見えなくなるというような意味であろうか。
話は飛ぶが、つい先日のテレビ番組で写経の仕方をやっていた。母が亡くなってから23年間毎朝般若心経を唱えているが、写経は数年前に鎌倉の宝戒寺でやって以来ご無沙汰している。久しぶりに静寂な中で一文字一文字写経してみたい。
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