習作集 9

通勤の　汗も忘れる　朝顔の道

プールから　聞こえる歓声　涼を知る

水乞いの　庭の花木に　生命もらい

打ち水に　渇きを癒す　庭地蔵

畑仕事　雑草とりの　夏日かな

昼時に　雀舞い降り　ものほし顔

大胆な　切り込み痕に　ムクゲ咲き

季語もなく　奔放気儘な　荒吟行

夕立ちや　いまや遠い　昔のこと
大地は熱く　なるばかり

水に　生命をもらい
水に　生命を奪われる
豪雨のあとの　悲惨な事故