ハチの家文学館

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酒飲みの言い分

2021年01月31日 11時48分23秒 | ハチパパのひとり言

コロナ禍で家飲みばかりしていると、偶には行きつけの店でちょっと一杯という気持ちになる。数日前にも小学校のクラスメートから会食の誘いがあったが、落ち着いてからにしようと返事した。最近は電車やバスの公共交通機関、食品スーパーなど、いつどこで感染するかもしれないと言われる。そうかと言って家の中に籠っていては頭も体もおかしくなる。

偶には外出して、美味しい酒と肴で思いっきりお喋りしたいと、午後4時から開店している小料理店で、客の少ない時間帯を狙って立ち寄る。いつもなら1時間ぐらいで帰るのだが、昔馴染みの顔ぶれが揃って種々雑多な話が飛び交い2時間近く滞在することになる。結局生ビール一杯と冷酒一合、赤ワイン一杯を飲み干し、珍しくハタの刺身などを肴にコロナをすっかり忘れていた。

通い始めて32年にもなると、常連さんで亡くなった人もたくさんいる。自分も今年77歳、いつどこで死ぬかも知れない。顔見知りの馴染み客も殆ど後期高齢者、みんなコロナ覚悟で来ているのだろうか・・・。

カウンターで隣に居合わせたSさんと初めて会話した。髪はふさふさしていてとても後期高齢者には見えない方で、先月奥様を亡くしたばかりという。この歳て長年連れ添ったパートナーを失うのは、とても辛く悲しいことである。私も27歳で妻をがんで亡くしている。年齢の違いはあるものの、妻を亡くした男の心情はある程度わかるつもりだ。妻の死後、酒に逃避していた私と違い、Sさんはしっかりとされている様子が感じられた。

人生、いつどこで何があるかわからない。覚悟は出来ているか!?  2021/01/30

 



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