
奥田富子さんが書いた「老いはあなたしだい」は、1991年(平成3年)に同時代社より発行された、50代から90代までのニューヨークの中高年女性インタビュー記事の本。本書ではインタビューした50人のうち20人について書かれている。著者が書いたエピローグから紹介する。
インタビューした女性の90%は、教師、画家、医者、作家、看護婦、政治家などの職業を持っていた。女性が自立するためには経済力が必要だと考えていたと言える。
「いま何をしているか?」 現役48%、ボランティア40%、何もしていない6%ほか
何もしていない女性は3人だけで、ボランティアが20人もいるのには驚いた。
「健康の秘訣」 歩くこと38%、スポーツ15%、くよくよしない10% ほか
何もしていないは一人で健康意識は高い。
「病気や死に対する不安は?」 こわくない65%、考えない22%、避けられない10%ほか
こわくないと答えた人の多いことに驚いた。その理由は、経済的に心配ないと考えてい
るからだと思われる。不安を持たないことがベスト。
「老いについてどう思うか?」 老いは悲しい、大嫌い33%、老いはすばらしい21%、
老いについて考えない、自分は若いと信じている11%、老いはあなた次第10%、
可能な限り今の行動を続けるべき7%、老いは神の祝福5%、老人の知恵が浪費されて
いる、退職したら趣味を持つこと、老いというカテゴリーはない ほか
この質問に対しての多様性はおもしろい。
「老いは悲しい」または「大嫌い」と答えた人が一番多かった。正直だと思う。「アメリ
カは若者の国で、老人の住みにくいところ」と答えた人が70代では圧倒的だった。様々な
老いを経験しているのだろう。ところが、50代、60代の人はすばらしいと考えている。老
いを否定的に受け止めていない。体力もあり、まだ人生を楽しむことが出来るのだと思っ
た。「自分は若いと信じる」という楽天的な人は85歳、95歳だったことがおもしろい。年
齢と関係なく、健康で幸せと思っている。
筆者は始め、漠然と老いに対する不安を抱いていた。年とって病気になったらどうしよう、世間の人に老人は冷たい目で見られるだろう。白髪になって、皺、しみができ、醜くなるとつらいと思っていた。インタビューを終えて、老いは社会概念であって、本人にとってはっきりした時期があるわけではない。老後のことなど心配しないで今を生きることだと気づいた。明日のことを思いわずらうことなく、楽観的に生きることだ。
紹介した内容はアメリカのことで、日本の場合は異論もあろうと思うが、「老い」に対する考え方は大変参考になる。日本人の男性・女性にとっても見習うべきことが多い。
いま、私の老後の過ごし方は漠然として、心身ともにフレイル状態に近い。明日のことを思いわずらうことなく、楽観的に生きることにしたいと思うが、健康第一、気づきに覚醒して体力回復に挑む。
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