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健全な少年育成のために

2019年10月27日 16時08分40秒 | ハチパパのひとり言

                                              横浜少年鑑別所 

一昨日、少年友の会の施設見学に参加して感じたこと。

少年鑑別所は、昭和24年の少年法の施行によって発足、全国52ケ所に設置されている。家庭裁判所の求めに応じ、審判前の少年の鑑別を行ったり、収容少年の観護処遇により適切な働きかけを行っている。

横浜少年鑑別所は横浜刑務所に隣接した比較的大きな施設で、平成30年度の統計では入所者625人、退所者は633人で、退所者の40%は少年院送致となっている。

少年犯罪そのものは、全国的に少子化もあって減少傾向にあるが、横浜少年鑑別所の現在の収容者の年齢層は17歳26%、18歳25%、19歳21%で、全体の72%を占めている。そして男子少年は482人、女子少年は48人と圧倒的に男子が多い。また、昔は窃盗や暴行が多かったが、今では世相を反映してオレオレ詐欺のような財産犯が目立つようになったようである。

平成27年施行の少年鑑別所法が出来てからは、新たに「法務少年支援センター」として、非行・犯罪の防止に関する専門的知識や技術を活用して、一般の人や関係機関・団体からの依頼に応じ、地域社会における非行・犯罪の防止に向けた活動を行っている。

横浜少年鑑別所では「よこはま法務少年支援センター」(青少年心理相談室)を設置、少年の非行・素行不良・いじめ・引きこもりなど、様々な悩みごとの相談に応じている。

「よこはま法務少年支援センター」が出来てから、相談件数は2016年323件、2017年394件、2018年501件と右肩上がりに増加、今年度は700件に届く勢いのようである。

2018年の相談内容は、金銭の持ち出しや夜遊び、家出などの非行・問題行動が大半を占め、家庭内暴力やしつけ、異性交遊も目立ったようである。

全国的にも地域援助の件数は増加し、反比例して少年鑑別所への入所人員は減少しているようで、因果関係はわからないものの法務少年支援センターの活動が、少年の非行の未然防止に役立っていると感じた。

離婚などの家事調停に携わってきて、子どもの将来を何度も危惧してきたが、少年審判の付添人をやるたびに離婚家庭の子どもが多いことに触れ、更生支援の一助になればと普段から願ってやまない。

わが家も前妻を47年前に亡くしてから20年、二人の息子の面倒を母に任せ、二人とも塾にも行かないで勉強とスポーツに励んでくれた。ぐれずに成長してくれたと母や息子に感謝している。原因はどうあれ、非行に走った少年が素直な気持ちで更生してくれることをいつも願っている。



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