ハチの家文学館

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蓮華

2009年09月15日 16時01分40秒 | 慈しみと悲しみと
拈花微笑 (ねんげみしょう)

大きな字でそう書かれた古い色紙が出てきた。箱根阿弥陀寺のご住職が書かれたもので、裏にはハスノハナヲモッテホホエム、ハスの花のいのちを知り見習い我が一生とする 平成四年十一月廿三日とある。いい言葉だなと咄嗟に気に入って買ってきたものだ。

ハスの花「蓮華」は、仏画や仏像にはよく出てくる花である。とくに観音菩薩によく見かける。煩悩の泥沼から抜け出し、その汚れをつけない仏の心を表しているということで、仏像の台座にも蓮華座として使われている。

私たち衆生は、この世に生まれたばかりに四苦八苦して、その泥沼から抜け出せないで喘いでいる。生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦。即身成仏の教えもあるが、生半可なことでは、泥沼から抜け出せない。もうすぐ第二の人生が始まる。仏像写真家を目指して、心身ともに本当の意味で修行の道を歩みたい。


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