ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

写真がつなぐ仲間

2019年03月03日 13時04分06秒 | ハチパパのひとり言

朝日新聞日曜朝刊社会面に目が行く。記事の内容を紹介したい。

20代後半で右目の視力を完全に失った山口和彦さん(73)は、2007年秋の夜、少しお酒を飲みすぎて白い杖を手に自宅に向かっていると、男性の声がして「ご自宅まで送りますよ」と腕を持って支えてもらった。その男性は尾崎大輔さんという今35歳のカメラマンで、その後視覚障がいのある外国人留学生を支援している山口さんの職場を訪ねる。

山口さんは尾崎さんに写真撮影を勧められて、カメラを40年ぶりに始めた。そして尾崎さんと意気投合して、写真を指でなぞって読み取れるよう、凹凸に加工する方法を考え出し、二人で写真教室を始めた。

見える人と見えない人がペアを組んで歩き、被写体を探す。教室の人たちは、「自分の子供の写真を触ってみたい」「いつか引退する盲導犬の写真を残しておきたい」「孤独を表現したい」(60代のマッサージ師)と、撮り歩くようになった。目に見えない世界も、大切な人生の一部という言葉が印象的だった。

私は長い間カメラを趣味としてきたが、写真仲間と意気投合することはあっても、こういう出会いや活動はなかなか出来るものではない。

カメラ歴は60年近くになるが、大部分は自己満足の趣味でしかなかった。しかし、ここ15年ほどは仏像写真に特化して、全国行脚を重ねて地方の知られざるみ仏の姿を、数度の個展を通じて知ってもらうようになった。

仏像写真展でたくさんのお言葉をいただくが、「癒されます」のひと言が一番嬉しい。

 

 

 



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