横浜市営地下鉄線、東急線を乗り継いで、50年ぶりに東京大田区の池上本門寺にお参りする。
ここは日蓮聖人入滅(亡くなること)の場所としてつとに有名で、日蓮宗大本山として日本全国から信者が集まって来る。
日蓮聖人が初めてお題目をお唱えられた立教開宗の日が、(1253(建長5)年)4月28日ということで、その前後を含めて3日間「千部会(せんぶえ)」という行事が営まれた。
70人ともいわれる大勢のお坊さんが池上本門寺の本堂に会し、一部経というお経(法華経8巻)をぶっ通しで2時間近く唱える。大太鼓や小太鼓の響きと、読経のスピードがものすごく早くなったりして、私同様たまたま居合わせた参拝者も度肝を抜かれたような刺激を受け、とてつもない仏教のパワーを感じた。
正直なところ、仏像写真撮影をライフワークとしている私は、南無妙法蓮華経とお経を拝む日蓮宗のお寺に行くことは少ない。なぜなら仏像があまり安置されていないからである。
日蓮宗のご本尊はなにか私にはよくわからないが、開祖日蓮聖人は、鎌倉時代に法華経こそが一番優れていて、「南無妙法蓮華経」のお題目と法華経のエッセンスを「御本尊」として文字で表されたという解釈がある。
「南無妙法蓮華経」にすべてが集約されているという考えによって、法華経に出てくるあらゆる仏像や、インド、中国、日本の人物や神々を、それぞれ十界(仏、声聞、縁覚、菩薩、天、人、修羅、畜生、 餓鬼、地獄)の衆生として書かれているそうだ。
帰り際、「力道山の墓はこちら」の看板が目に入り、案内板に従っていくと大きな墓標に出会った。私たち高齢者が少年のころ夢中になった空手チョップのプロレスラー力道山である。
若いころ東横線の学芸大学駅近くの銀行独身寮に住んで、自由が丘の支店に勤務していた当時は、よく渋谷に遊びに行った。当時リキパレスがあった界隈が懐かしく思い出された。
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