愛媛県 石鎚山 標高1982m
NHKテレビ日曜朝8時からの「小さな旅」が好きで、昨日になって録画を見る。四国山地の西部にそびえ立つ、西日本最高峰の石鎚山の話題が紹介される。
石鎚山は昔から、山全体がご神体として崇められてきた霊峰で、多くの登山客でにぎわう。法螺貝の音色を神にささげながら、毎日山へ荷物を届ける郵便配達員の話題などが紹介されていた。
中でも感動したのは、年に一度亡き妻への思いを胸に登り続ける男性が、小学5年生の娘と頂上を目指して登り、なぜ石鎚山に登るのか娘に打ち明ける父親の心情が胸を打つ。石鎚山は亡き妻と登った思い出の山だ。
テレビに実名が出て放送されていたから、実名を書いても構わないと思うが、父親はタケダカズヤさん46歳、娘はアツミさん10歳。タケダさんは妻トモコさんと結婚して6年後、待望の長女アツミさんを出産したが、妻のトモコさんは産後体調を崩し他界してしまった。
残されたカズヤさんは乳飲み子を抱え、やるせない気分できたが、妻の死後5年たったある日、ふと石鎚山を眺めてもう一度登りたいと思うようになったという。
若くして妻を亡くし、今も一人娘を育てている姿に眼がウルウルしてきた。男親が小さい娘を育てるのは大変なことだ。私もタケダさんと同じ年頃、27歳で妻をガンで亡くし、3歳と乳飲み子の二人の息子を抱え、父子家庭を20年やってきたのでよくわかる。
タケダさんの事情は知らないが、私と同じようにおばあちゃんがいて、子育てを手伝ってもらっているだろうかなどと想像したりする。やるせない気分を酒に逃避していた自分と違い、タケダさんはしっかりお父さんしてる。好き勝手して生きてきた自分と違って尊敬してしまう。
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