大分 大楽寺 聖観音菩薩
浜松まで普通列車を乗り継いで行った。戸塚駅から東海道本線に乗車、熱海と島田で乗り換えて4時間余り、穏やかな車窓を眺めながらお茶を飲んだり、本を読んだり、居眠りしてた。最も効率のよい乗換えで3時間40分ほどで行けるので苦にならないが、帰りはさすがに新幹線に乗っている。
今日の一冊は、松原泰道さんの「観音経」。10年ほど前に買った時は、72版発行と記載されていたロングセラー。観音経は520文字に結び78文字、計598文字からなる法華経の第25品(ぼん・章)のお経である。
何年か前、自宅近くの真言宗のお寺のご住職に、般若心経のあとは観音経を覚えてはと言われて経本をいただいたことがあった。その時は、難しいお経だという先入観があったが、とてもリズム感のあるお経で、今では教本を手に、スラスラと読経できるようになった。
観音経には、念彼観音力(ねんびかんのんりき)という言葉が計13回出てくる。観音を念ずれば必ず救われる、観音のみ名を聞き、観音のみ姿を拝み、心に念じることで、私たちの心の奥底に内在する慈悲のこころが、目の当たりに観えることを教えるのが観音経ともいわれている。
今日の一冊を、浜松駅に着く前に最終頁まで読み終えたが、冒頭の観音経は、繰り返し6回ほど口をもごもごしながら唱えた。念彼観音力を信じて一心に唱えることで、自身のこころに安らかな気持と、後ずさりしない気持が芽生えてくるのは本当だ。
23/2/5
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます