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2019年3月31日に初回放送されたNHK-Eテレ「こころの時代 悲しみ癒やす旅路」再放送をみる。
インタビューの相手は、日本対がん協会会長垣添忠生さん。聞き手は石澤典夫アナウンサー。垣添さんは自らもがんを経験し克服したが、最愛の妻をがんで失った体験を赤裸々に語っていた。
亡くなる直前に妻の希望で病院から自宅へ戻り、最後の時を共に過ごした出来事が忘れられない垣添さん、それから3ケ月酒浸りの中、奥さんのことを思い出すたびに泣き続けたという。
慰霊の旅として始めた四国遍路では、数々のお接待に感謝するとともに、亡き妻に対する感謝と深い愛情が感じられ、残された人生をがんを抱えて生きる人にささげる垣添さんの生き様が素晴らしい。また、妻を亡くした夫の心情などを文字にすることで悲しみを一時でも和らげ、がん患者に対して行うグリーフ(悲哀)ケアならぬグリーフワークで乗り切って行った。
私も27歳で妻をがんで亡くしており、10年前に亡き妻の供養も兼ねて四国遍路もした。垣添さんのようながんに対する高い見識があるわけではないが、残された家族の苦悩、悲哀は共通するものがある。
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