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熟年離婚

2016年03月12日 13時41分51秒 | ハチパパのひとり言

近頃、新聞記事を見て感想などを書くことが続いているが、今日は映画「家族はつらいよ」の公開記念スペシャル企画に目がとまる。「男はつらいよ」から20年。山田洋次監督待望の喜劇とある。

紙面には、家族お悩み相談室と題して、社会学者上野千鶴子さんのさすがと思わせる回答が書かれていた。映画の中の夫には、いまからでも遅くありません。「ごめん」「ありがとう」をちゃんと口に出して言う。それでも手遅れなら仕方ないですね。妻には夫の介護が始まった時、あなたは夫の体に触れることが出来ますか?「むり、イヤだ」と思ってしまうのであれば、アウト。別れた方がいいかもしれません。

記事の終りに、世間の妻の方々、夫を連れて本作を観に行きましょう。もし一緒に映画館へ連れ出せるなら、まだお宅は大丈夫そうですね。と記してあった。興味津々面白そうだからと、近日中に夫婦で観に行くことにしている。

紙面にはこうも書かれていた。「実は日本の熟年離婚は増えておりません」と・・・。家事調停委員として、自分が担当した離婚調停でも熟年離婚はそう多くはなかった。年老いてからの離婚は、大部分が妻からの申立で、我慢の限界を超えた結果といえよう。

親子は一世、夫婦は二世という言葉があるが、夫婦は現世から来世まで一緒というのが理想だと思う。夫婦ともに高齢化して老老介護もありきご時世、下の世話が出来るのは夫婦だからこそと思う。

調停で時々夫婦双方に聞くことがある。「お互いありがとうと言ったことはありますか?」、「ありません」と答える人が多いのも事実。「ごめん」「ありがとう」をちゃんと口に出して言うことが、古今東西変わらぬ夫婦円満、家族円満の秘訣である。



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