ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

鎌倉日記3・・・北鎌倉残り雪

2010年02月04日 13時23分57秒 | 鎌倉日記

                             円覚寺境内

昨夜の雪が溶けないうちにと電車で北鎌倉へ・・・。
朝9時、円覚寺開門と同時に撮影開始。すでに山門の瓦屋根に雪はなく、参道も掃き清められていて、雪の鎌倉という風情ではなかったが、所々に見られる雪景色を切り取ってみた。ハチの家写真館http://hachinoie.exblog.jp/ご参照。

円覚寺では、木々の枝に残った雪の筋が、モノトーンの樹形に仕立てられたようで、水墨画のようにもみえた。また、落下したピンク色の椿の花が、真っ白な雪に隠れるようにして、幼い少女のホッペのような愛らしさをとどめていた。久しぶりに少年のような気持になれた気がした。さっきから若い修行僧が、幾人も足早に北鎌倉の駅方向に去って行った。托鉢にでも行くのだろうか・・・。

円覚寺のあと浄智寺に立ち寄る。すでに雪はあまり見られなかったが、蝋梅やピラカンサ、万両の赤い実の雫が何とも美しく感じて、ズームレンズでアップしてみせた。そのあとは本堂の三世仏に手を合わせ山門の脇を通り過ぎ、横須賀線の踏み切りを渡った。

次に建長寺へ行く予定にしていたが、おそらく雪はもうあるまいと、手前の長寿寺を右手に折れて海蔵寺に向かった。ここは入山料不要で梅と椿の花を撮影した。ここの薬師堂は浄智寺から移築されたものと言われ、土間の奥におわす薬師如来は、子供の守り仏といわれているそうで、咄嗟に孫たちの健全育成を願い、オンコロコロセンダリマトウギソワカとご真言を唱える。仏に手を合わせ、仏のお顔を拝するだけでも心が落ち着く。

鎌倉駅へ向かう途中、予定していたチベット専門店蒙根(MUNGUN)http://www.munguntibet.com/に寄る。以前初めて立ち寄ったときに、シンギングボールなるものを買い求め、朝の読経のあとに常用しているが、なだらかな余韻の澄み渡った音は、私の頭の中をスーっとさせてくれる。

今日は本当によく歩いた。携帯の歩数計は22,382歩と過去最大を記録していた。今日から明後日までハチと二人暮しになる。カミサンは今頃沖縄で美味しいものを食べてることであろう。かく言う私は、行きつけの小料理店「梓」で晩酌と決め込み、真澄のお燗を注文する。そのとき選んだお猪口が、偶々隣席にいたEさん手作りのものと教えられ、しばし陶芸談義に話が弾んだ。一度Eさん宅を訪ねてみたいと申し出たら、快諾していただいたうえに、カバンの中からお手製のコップとお猪口を取り出して私にプレゼントして下さった。恐縮至極である。
22/2/2



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