浜名湖 どうまん
今日のNHKテレビ「キッチンが走る」で、郷里浜名湖の食材と料理が放送された。写真は浜名湖特産の蟹でどうまんという。身も肉厚で爪が太く、浜松でもちょっとした料理屋さんでしか食べられない。たまたま先月帰郷した際、兄との夕食で行きつけの料理屋さんで食べさせてもらったばかりである。一匹1万円前後する。
夜、船につけた灯りを頼りに、モリで魚を突くたきや漁も紹介されていた。私が浜松にいたころ体験しているが、ずっと昔のことで懐かしかった。浜名湖は海水と淡水が入り混じった汽水湖で、魚の種類は700種にのぼるという。
昔、亡くなった長兄の和船でよく釣りに出かけたことを思い出す。30才ぐらいのとき、長兄の船で会社の人たちを載せ、潮の流れの激しい鉄橋をくぐりながら漕いだことも懐かしい。実家の横を流れる馬込川や、大河川の天竜川、浜名湖や遠州灘海岸で小さい時から釣りをしていた私は、今日の映像を見ていて郷里を懐かしみ誇らしく思った。
浜名湖みかん(三ヶ日みかん)や鰻も紹介された。みかんは奥浜名湖の小高い山で、潮風と太陽の恵みをたっぷり受けて育った、昔ながらの早生みかんを料理に使っていた。浜名湖みかんは関東でもよく売られていて美味しいと評判だ。
また、鰻については、意外にも塩焼きが紹介されていた。番組の中で和食料理人による珍しい鰻の煮物があった。鰻を丸ごとぶつ切りにする感じて、どうなるかと思っていたが、最後の食事会ては喝采を浴びていた。
浜松、浜名湖といえば鰻とよく言われる。しかし、最盛期500ヶ所もあった養鰻場が、10分の1程度にまで減ってしまったそうで、世界的にも鰻の稚魚が獲れなくなり、いまやうなぎは庶民とは程遠くなってしまった。
兄弟二人きりになってしまった浜松の兄が、大衆割烹「万松(ばんしょう」を経営していて、帰るたびに浜名湖の鰻をご馳走してくれる。年を取ってから食べる量は減ってきたが、健康で美味しいものを食べられる倖せをしみじみと噛みしめている。 25/11/2
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