朝食のあとに時々NHK-BSプレミアム「世界街歩き」を視る。今朝は、再放送であるがアルルの街が放映されていた。
南仏プロヴァンス地方アルルは、古代ローマの遺跡「円形闘技場」や画家ゴッホが移り住んで沢山の絵を描いていたことでも有名な街である。
中庭のきれいなホテルが映し出され、そこが昔ゴッホが入院した病院だということでゴッホの絵ハガキがたくさん売られていた。
ゴッホがこの街にやってきたのは、美しい光に魅了されてのことらしい。番組の中で街中の狭い三叉路に描かれた白いデザインをカメラに収めていた若い男女がいた。
同じ写真学校の一人は卒業生で南ア出身の女性。ハツセルブラッドを持ってこんなことを言っていた。「白くて気骨のある光が好き」「ここで光りと空気を撮っているのよ」と・・・。もう一人はパリから来た男性で、アルルの街の光りと影が好きで写真を撮りに来ているという。
私もカメラ歴52年になるが、よく言われる「写真は光りの芸術」だと思うし、単にきれいだからと風景や花の写真を撮っているのではなく、何気ない街の空気感と光りを体感しながら写真を撮りたいと思う。
私がライフワークにしている仏像写真も、うす暗いお堂の中で電灯や蝋燭の光りが醸し出す空気感が大切だと思っている。だからストロボなど人工光は使わないことを信条としている。
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