近所を散歩中にダックスフンドのワンちゃんに出会った。同年輩と思しき飼い主の男性のあとを、よたよた歩く姿は晩年のハチの動きそっくりだった。年齢を聞いたらハチの享年と同じ16歳という。いつまでたってもハチの思い出は脳裏から離れない。
犬と家族の物語は様々であるが、楽しいことも悲しいこともいっぱいある。我が家のハチは、晩年白内障で階段でずっこけたり、庭から縁側にあがれなかったり、車にはいつもひょいと乗り降り出来たのに出来なくなって行った。
当時のハチは、介護にはまだまだと思っていたのも束の間、介護という文字がだんだん現実になってくるのを実感していたが、今度は人間の私たちが高齢になり、足が痛い、膝が痛いなどとフレイル状態が近づくにつれ、「夫婦でいずれ老々介護ね」と冗談交じりに話していたことも、やがて現実味を帯びてくる。
ハチにはずいぶん癒しをもらった。ハチが生きていたらとつくづく思う。ハチの温もりが私たちの体の中に蘇るようだ。
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