福岡県太宰府市 観世音寺 聖観音菩薩立像
今日は家庭裁判所で、18歳の少年の最終審判に付添人として出廷した。昨年12月、少年鑑別所で初めて面談して中間審判にも同席、試験観察といって非行少年の更生に熱心な経営者の職場で3ケ月働いていた。
真面目でおとなしい少年で、試験観察中の職場や私生活の評判もよく、その職場で正式に従業員として就労することが決まった。審判結果として新たな処分もなく、従来からの保護観察は継続されるが、社会人として通常の生活に戻れることでホッとした。
父親との確執があって家出してから非行に走った訳だが、時間をかけて本来の親子の会話ができるよう祈ってやまない。どの少年にも最後に言い続けた「どんな場面に出会っても、したたかに生きる」ことを忘れないでと伝え、付添人としての役割を終えた。
私は前妻ががんで亡くなってから、3歳と0歳の二人の息子と父子家庭20年やってきたが、決していい父親ではなかった。たまたま出来のいい息子のおかげで、父親としての面目が保たれただけである。もしかしたらこの少年のような家庭になっていたかもしれない。今日は少年の父親と話してみたかったが、仕事の都合で出廷できず会えなかったのは残念だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます