ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

般若

2020年11月17日 17時01分30秒 | 慈しみと悲しみと

              鎌倉 光明寺 如意輪観音菩薩

平成9年10月に母が82才で亡くなってから、ずっと般若心経を毎朝唱えている。キッカケは、母が信心深い人で、生前よく般若心経を唱えていたのを引き継いだ感じだった。

般若心経ほど日本でよく読まれ、唱えられるお経はないと言われている。たった262文字の中に、お釈迦さんの教えが凝縮されている訳であるが、その解釈は難解で、多数の本が出ているが未だによく分からない。私が一番よく読むのは、高神覚昇著「般若心経講義」(角川文庫)で、第1講が「真理の智慧」(まことのちえ)、般若の梵語訳が智慧なのだそうで、智慧すなわち般若とのこと。それは何より「生きる智慧」が大事だと思っている。その生きる智慧が般若心経に書かれている。

般若心経を唱えて23年、その年月が、そのまま私の般若心経歴になっている。ご先祖、父母、先妻の供養と同時に、御霊の安らぎを願って、ご真言と般若心経を唱えることが習慣になっている。

若狭33観音巡りをはじめ、坂東33観音・秩父34観音・西国33観音の百観音巡りをしたときも、四国88ケ所巡礼をしたときも、般若心経をお唱えして亡き母と亡き妻の安寧を祈り納経してきた。観音巡りは供養の旅だった。

今の幸せは、亡き母と妻が見守ってくれているおかげであり、いま現世に生きるカミサンや家族のおかげてもある。心から感謝している。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿