時屋隠居手打ちそば「白紙菴」

『今晩、急に嫁さんと白紙菴に行くことになったのでご一緒
にどうですか』


と弥二朗さんからお誘い頂いた。


時屋の「蕎麦」があまりに美味だったので先代（師匠）の
打った蕎麦も味わってみたくなり、予てから行かれる時は
「是非、誘ってね」とお願いしていたのを覚えていてくれ
たようだ。


電車通りに面したビルの２階に有るお店だが街の喧騒は
殆ど気にならない。とても落ち着いて上品な雰囲気を醸し
出している。
待ち合わせだろうか、既にカウンターでは男性客が一献
傾けている。











↑先付け


座敷に上がると早速、生ビールで喉を潤した後、夜のメニュー
「おしきせ酒肴」（￥1,700）をお願いし、別注で「そばがき」と
「桂月の熱燗」を頂く。











桂月銀盃（燗400円）


「そばがき」は時屋のそれより若干柔らかく、そば色が濃い
ようだ。同じように出汁醤油を付けながら頂くと蕎麦粉の旨み
が良く味わえる。
ボリュウムは此方の方が多いので「半分こ」するのも有りかな。












































豪華さや派手さは無いが手の込んだ「酒菜」がタイミング良く
通されて来る。どれも小鉢にちょこっと入っているのでは無く
晩酌だけで、お腹は充分満足できる量が供されている。
蕎麦との相性が有るのか「生もの」は少ないようだ。
煮物「大好き人間」の私は良いのだが弥二朗さんはどうだろう。













杯を重ね気分良く会話を楽しんでいると時が過ぎるのは速い
ものだ「蕎麦」が出てきたのは９時を過ぎた頃だった。
時屋より若干柔らかい麺だが美味さに優劣を付けるのは難し
いだろう。麺は打つ人の経験や年齢が如実に出るものだと再
認識させられる。「お気に入り」のお店が又一つ増えた事は
間違いない。高知産の粉の入手が難しくなった事を残念がる
店主「島田さん」の言葉が印象的だった。














--shop data-

店名：時屋隠居手打ちそば「白紙菴」
所在：高知市本町1-2-12（谷渕ビル2階）（Yahoo！地図）
電話：088-824-5004　
営業：11:30～21:30（日曜は16:00迄）
定休：月曜・第3日曜　



※お昼のメニュー等