朝日記170606 雪の日の読書のこと 賢人なる友人関口益照さんのご推奨「朝鮮開国と日清戦争」などのことと今日の絵
おはようござます。(オーカー色の薔薇たち)、(ラスコー) と (パープル色の薔薇たち)です。
さて、昨年2016の1月の朝日記は、以下でした。
朝日記160124 日本丸乗船実習の記憶と雪の日の読書.「朝鮮開国と日清戦争」など
この中で、渡辺惣樹(わたなべ そうき)というひとの本を4冊の本を紹介しました。わが賢人の友人である関口益照さんからのご推奨で、これを無我夢中で読みました。 東アジア近代史のなかで、この地域が、過去と酷似の地政学的緊張が認められます。
したがって、ご参考のため、この部分を敢えて抽出して、朝日記として掲載することにします。
(オーカー色の薔薇たち)
徒然こと 雪の日の読書のこと
夜半から、土、日と雪の報。渡辺惣樹(わたなべ そうき)というひとの本を4冊、街の図書館から まとめて取り寄せてもらい、たのしんでいます。
1.「朝鮮開国と日清戦争」~アメリカはなぜ日本を支持し、朝鮮を見限ったか 草思社
欧州列強が朝鮮を清の冊封国として扱っていたなかで、日本とアメリカは朝鮮を独立国と認め外交を開始しようとした。朝鮮側の主権行使の意志の蒙たるさま、特に、列強とくにロシアの朝鮮進出への緊迫感のなかで、結果的に、日本がこの国の開国騒動のなかに引き込まれた経過がよく記述されています。 日本と米国、このふたつの国は、丁寧な外交をするが、結局、朝鮮は自らを開国への変革ができず、さらに、清国との関係での主権所在の曖昧さのなかで、舵のない状態で漂うことになります。 近代東アジア関係として、日清戦争期を米国東アジア外交からの視点で、読み解いています。
2.「日米衝突の根源」 1858~1908 草思社
開戦は30余年前から想定されていた! 太平洋戦争を不可避なものとするアメリカ側の事情に焦点をあてる。 綿花を中心とした南部の自由市場主義であるか、工業立国を目指すための北部の保護関税主義であるかの選択は、英国とのはげしい確執関係が背景にあります。 独立戦争のあと100年近く経っても、アメリカは植民地化の危機にさらされていたといいます。 大陸横断鉄道は、大西洋と太平洋を結ぶための国家戦略的なプロジェクトであったわけですが、これと中国労働者と アイルランド系労働者との確執、やがて東洋人排斥の政治的画策などの萌芽が語られます。 リンカーンをはじめそのあとの共和党系の大統領は、日本を戦略的に重視していきます。就中 テオドル・ルーズベルトの日本支持は際立っていたようです。そして 日露戦争の終結に手を貸します。 この本はこれらの通観のなかで、やがて台頭する日本への警戒観が国内に芽生えていく過程を丁寧に説明しています。
3..「日米衝突の萌芽」 1898~1918 草思社
懸命な外交努力もむなしく、なぜ日本は米国の仮想敵国No.1とされたのか米側最新資料をもとに第一次世界大戦を俯瞰。太平洋戦争の原因をひとり日本に求める史観に根本的な見直し迫ろうとする。
4.「TPP知財戦争の始まり」 草思社
ペリー提督の日本開国要求が、対中国(清国)貿易でイギリスの優位に立つための太平洋シーレーンの構築であったように、TPPをアメリカからの平成の開国要求とみる。アメリカの絶対的に優位にある知的財産を基礎にして、米国支配の自由貿易圏を太平洋に構築する。 最大の知財侵害国、中国を抑え込むためのルールづくりをめざす通商戦争の緒戦であると説きます。
目下 2.と3.に入っていますが。
読むことになった動機は、1.の朝鮮開国にありました。アメリカの外交資料を丁寧に使って論証している。
まとめますと、当時 アメリカはイギリスを仮想敵国関係にあったのです。アメリカはイギリスの経済支配から独立するために保護貿易主義をめざし、北部諸州を中心に産業インフラの構築に急いだ。一方、南部諸州は綿花貿易でイギリスと緊密な貿易関係にあった。イギリスはリカルドの比較優位論を背景に自由貿易主義で世界を圧した。両国のその確執関係が東アジアが舞台に根底にある。
ところで、日本開国のイニシアチブがイギリスではなく、アメリカであったことが 日本と朝鮮の独立開国に決定的な影響を及ぼす。アメリカは英仏などのように隙あらば植民地化することには、反対であった。これは自らの置かれた立場も経済植民地化の危機なあったことによっている。 日本は、朝鮮において脇役にありながら、背中を押し出される形で、そのなかに、はまっていく、その経過が丁寧に解説される。 朝鮮の宗主国清国の海軍の傲慢さ、たとえば、二隻の新鋭戦艦を抱え、これ見よがしに、東シナ海や対馬海峡での軍事演習を展開する。 当然のごとく、 長崎への寄港、ここでの清国海軍兵の無法的蛮行などに触れます。これにより日本の国民感情を極度に悪化させたことが日清戦争の遠因といわれまs。、現象としては尖閣諸島問題がおどろくほどの酷似をみせています。
因みに、海洋大学の越中島キャンパスで、固定繋留してある明治丸は、明治天皇の北海道行幸に使われました。 開国日本の歴史が詰まっています。上の1の本のなかで、朝鮮開国で政情激しく揺れるなかで、日本政府は、朝鮮からの留学生を受け入れます。余談として福沢諭吉がかれらを大事にしたことも触れています。この船がその一役を担っています。 ということで、まず1.をお読みななることをお奨めします。Amazonの書評でも結構おもしろいですよ。
雪のしんしんと降る日は、こんなのがぴったりのようです。
どれもおもしろく 食事を執るのを忘れさせます。
荒井
引用元:朝日記160124 日本丸乗船実習の記憶と雪の日の読書.「朝鮮開国と日清戦争」など
(ラスコー)
(パープルの薔薇たち)
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