朝日記 160911哲人の友人A氏からの話題「 鎌倉高校における“たたら製鉄”の研究」と今日の絵
今晩は。 きょうは すこし凌ぎやすかったです。
尊敬する友人青木一三氏から 鎌倉高校における“たたら製鉄”の研究 と題して以下のHPの紹介がありました。
(まずは、これをお読みください。)
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/speachdata/probus/2016.9.9.htm
以下は、手紙形式ですが、青木氏からの話は、神奈川県立鎌倉高校の生徒のプロジェクトとして、鎌倉で生まれた名刀正宗についての研究です。その概説と私の感想です。
(西洋梨)
徒然こと 1
Aさん、名刀正宗に関する鎌倉高等学校の研究プロジェクトに度肝を抜かれました。何と、不純分や特定の元素をagentとして加えることによりと、物理化学でいう融点降下を実現する。
これを利用して原料の酸化鉄の融点より低い温度で、溶融状態を実現して、炭素による酸化鉄を還元する。鉄の分離析出に、反応生成した除去目的の成分に、また外部の物質成分を加えて 析出分離をするというものですね。
これは極めて高度な現代化学工学プロセスを実現している。 温度を下げるところは、例の氷に食塩をいれてアイスクリームを作るのと同じ原理ですね。これを物理学や化学などの近代的客観知を経ない時代に実現していることに
この国の民の資質の高さがあり、これを誇りにおもいました。仮にそのオリジナルの技が大陸系モンゴルなど日本人の有力な血縁種族からの贈り物であったかどうかは、別にしても、少なくとも、出雲たたら系プロセスと本質的に異なるプロセスを持っていたことです。 たしかにその技の成立過程に 読者の興味を起こさしめものがあり、このプロジェクト評価します。その伝承システムに注目したいです。
技の伝承が、体験による継承は、哲学者Wittegensteinの非言語系の存在意義を連想させてくれて面白いです。 文や数式記号のような記述的な継承は 概念などの考究や確立を意味して、文明の紛れもない柱ですが、非言語系の技は人類文明継承のもう一方の柱です。(ピラミッドの技はだれが継承したのでしょうかね)
そう考えると、手前味噌ですが、この国の民は、際立った抽象思考が、極度に突出しているかはわかりませんが、
非言語系(技系)と言語系(概念系)の知のバランスが、極めて よくバランスし、卓越している民族なのかも
しれません。 そういう資質で、あるいは、次の世界共存構造への先導的な哲学を生むかもしれません。
個人的には、強い親分の後ろについている方を当面選びます。蛇足です。
徒然こと2 公立高等学校の復権
さて、1970年代の中葉でしたでしょうか、小尾某という東京都の教育長が、受験生の機会均等とかを賞して、
都立高校の学区制を敷き、公立高校の英才輩出の啓蒙伝統を殺していまいました。 あの都立日比谷高校の名声の凋落に、他人事ながら落胆した記憶があります。逆に裕福な家庭は子弟を私立に送り込み、それと教育資本主義である予備校との接合で 結果的には、差別化を固定したと見ます。
私は、公立高校の復権が、個人的の好き嫌いは別にして、石原慎太郎元都知事の学区の広域化回復はやはり高く評価します。 その余沢で、 Aさんのご子弟の卒業校、そして 越境通学で卒業したわがの母校である「神奈川県立湘南高等学校」が英才教育の雄として、復権したことを 誇りとするものです。
以上です。
(写生の様子)
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