諏訪神社の秋季例大祭、長崎くんち に、行って来ました。
始まりは寛永11年(1634)、378年の歴史があり、全国に名を馳せたお祭りです。
名前の由来は、9日に行われるところから「くんち」と呼ばれるそうです。
諏訪神社の参道、七十余段の石段は長坂と呼ばれています。
(この長坂を上り、大門をくぐった先に拝殿、御本殿があります。)
長崎くんち 奉納踊りは、長坂の真下の広場で、神前に向かって奉納されるので、
長坂は、広場から見上げれば、まさに神様の御前、真正面、に当たります。
おくんちを見るのに最高の席である長坂が、毎年無料開放されています。
といっても、はがき応募(各回ひとり一通、重複応募無効)による抽選で、
当選確率は、かなり低いそうな・・・・。
(ちなみに 正面から少しずれた長坂の両側は枡席で、3万円だそうです。しかも数分で完売。)
「当たるわけないけど、 やっぱり、おくんち見るなら、長坂で見てみたい・・・ 」と だめもとで応募しました。
抽選後は、待ち遠しく、毎日ポストを見ては「当たるわけないな・・・」・・・
あきらめた時、 届きましたぁ 左のハガキの□部を拡大。
しかも、朝と、夕方の両方に当選なんて なんとなのでしょう!
帽子、傘は、神様の御前、つまり神様に対して失礼にあたるので。(手拭をかぶるのは)
当日、同列に並ばれた方は、100通出して3枚だったとか・・・(、重複応募は無効のはず・・・)
集合は開催の2時間前(AM5時)まで(早っ)。それ以降は、権利失効です。
この時間、交通機関は まだ、
タクシーにAM4時半に来ていただくように予約を入れて置きました。
5時になると空砲が上がり、くんちの始まりが知らされいよいよ長坂へ入場です。
まだ日の出前、町並みの夜景と共に、演舞場が浮かび上がっています。(気温18℃)
(最後部より。 紅白幕の手前空席は枡席)
席に誘導され空の色が変わったら、白トッポ連と呼ばれる方たちの指導のもと、掛け声の練習です。
広場から観客を見上げた白トッポさんが言うには、「今年は7割が女性です」と・・・。
モッテコーイ モッテコイ・・・傘鉾の鈴の音、囃子の音が聞こえてくると、「首を長くして待ってるぞ。早くこい。」の意味。
また、一度踊場を退場したものを呼び戻す時の「アンコール」の意味で使われる。
ショモーヤレ・・・本踊りの時に「所望するからもう一つやれ」という呼び戻すアンコールの意味。
フトーマワレ・・・傘鉾が回るときに「大きな輪を描いて、雄大に回れ」という意味。
ヨイヤァ・・・すばらしい演技の時に、かける褒め言葉。「ブラボー」のようなもの。
sapphireの席は、前から1/3の位置、ベストポジションです。
司会進行のアナ、中継スタッフのカメラマンも次々にかつぎ出され、観客(希望者)も前に出て練習をします。
といっても数回の練習、あとは自由に動けて、2時間の待ち時間も苦になりませんでした。
山から陽が顔を出す頃には、枡席の観客も揃い始め、カメラマンの数は、もう 数えられないくらい多勢になっていました。
役員さんが登場して、いよいよ「くんち」が始まります。
神様に背を向けて座り、奉納舞いを真正面で見せていただいているのですから、
おくんちにどっぷりとけこみ、しっかり声援しました。
この長坂のパワー、すごいわ。
たった数回の練習なのに、息もピッタリあってるし、会場がどよめくほどの掛け声が響き渡りました。
そのときに感じる「快感」、きっと皆同じで、長坂が大きな一塊りとなるのでしょう。
気温も26℃まで上がり、汗ばむ陽気と長坂の熱気がくんちを熱く盛り上げます。
長崎市内59カ町の踊町(おどっちょう)を、7つの組に分け、7年に一度当番を回し奉納舞い(約30分)を披露します。
今年は、今博多町・・・傘鉾・本踊、魚の町・・・傘鉾・川舟、江戸町・・・傘鉾・オランダ船、
玉園町・・・傘鉾・獅子踊、籠町・・・傘鉾・龍(じゃ)踊の、5組です。
5町を一度にUPするには 素晴らしすぎてもったいない、ひと町づつUPします。
という訳で、つづく~