パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が壊れてドパミンが不足することで発症すると考えられており、海外ではパーキンソン病の震え改善に栄養療法(オーソモレキュラー療法)が注目されています。
そして、緑茶に含まれる脳を活性化する化合物はカフェインだけではありません。血液脳関門(脳にとって有害な物質が入らないように遮断する役割を持つバリア機構)を通過できるアミノ酸L-テアニンも含まれています。
L-テアニンは抗不安作用を持つ抑制性神経伝達物質である「GABA」の活性を高めます。また、ドーパミンと脳内のα波の生成を増加させます。
また、L-テアニンとカフェインの含有量が少量である点を踏まえると、緑茶はコーヒーよりもはるかに穏やかで健康に対してもネガティブな印象を与えません。 コーヒーと比較した場合、多くの人が「緑茶を飲んだ方が安定したエネルギーを感じ、生産性が向上する」と報告しています。
脳を老化から防ぐ
緑茶は短期的に脳機能を改善するだけでなく、年齢を重ねる毎に脳を保護する可能性があります。神経変性疾患のアルツハイマー病は、高齢者における認知症の最も一般的な誘因です。(9)
もう一つの代表的な神経変性疾患であるパーキンソン病に関しては、脳内のドーパミン産生神経細胞の死を伴います。
いくつかの研究は、緑茶に含まれるカテキン化合物が試験管や動物モデルのニューロンに様々な保護効果をもたらし、認知症のリスクを低下させる可能性があることを示しています。
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