アルルの女:マリー・ジヌー
カフェ「カフェ・ドゥ・ラ・ガール」の経営者は、ジョセフ・ミシェル(Joseph-Michel Ginoux)とその妻マリー・ジヌー(Marie Ginoux)
1888年2月に南仏アルルに到着したゴッホはオテル=レストラン・カレルという値段の高い宿に長期宿泊していた。
5月からはリーズナブルだった借家「黄色い家」に部屋を二つ借りて、アトリエとして使用していた。
そこにはベッドとかがなかったので、買いそろえるまで3軒隣の「カフェ・ドゥ・ラ・ガール the Cafe de la Gare」の一室を借りて9月まで寝泊まりしていた。
そこの経営者がジヌー夫人で、ゴーギャンもジヌー夫人を描いている。
ゴッホのジヌー夫人の原画は、およそ48億円で売れている。
アルルでゴーギャンと別れて、耳切り事件を起こした後、変わらぬ友情の証として、ゴッホがゴーギャンに贈ったものだが、ゴーギャンは受け取らず、余計なお世話だったみたいな行為だったといういわくつきの作品。