本年はいろいろとお世話になり、ありがとうございました。
来年も今年同様によろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
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印象派のシスレーはほとんど風景、それより若手のロートレックはほとんど人物。
画家にはモチーフに取り上げたいシーンに、ある種の傾向が見られますが、ピサロは、「美しいものはどこにでもある。それに気づく人は幸せだ。」と言い切っています。
ゴッホの場合は、身の回りにあるものを手当たり次第に描いていて、美の対象と自身が思うものに多様性があります。ふだん何気なく見過ごされているものでもゴッホが描くと、感動的に感じられたりします。私にとっては、その辺にもゴッホの魅力があります。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853 - 1890)
花咲くモモの木(モーヴを思い出して)油彩、キャンバス、73.0 x 59.5 cm
1888年3月 クレラー・ミュラー美術館
1888年3月 クレラー・ミュラー美術館
ゴッホは1880年に画家を志して、わずか10年で亡くなりました。
(なので、とても短い期間で大家となった凄い人という印象もあります。)
1881年から1882年にかけて、従姉妹の夫であったオランダ・ハーグ派の写実主義の画家、アントン・モーヴ(Anton Mauve,1838 - 1888)から指導を受けました。
Anton Mauveが1888年2月に亡くなったことを知ったゴッホが3月にアルルで描いたものです。この頃からゴッホには画家としての自信がゆるぎないものとなっていた感じがします。
Anton Mauveが1888年2月に亡くなったことを知ったゴッホが3月にアルルで描いたものです。この頃からゴッホには画家としての自信がゆるぎないものとなっていた感じがします。
色々あって、1年も経たずして指導を受けられなくなったものの、モーヴを師としてずっと尊敬していたのでしょう。