パソコン悪戦苦闘記録

マクロでzip自動解凍の方法、そしてAIチャットの限界

 Webサイトからダウンロードしたzipファイルの解凍を、VBAマクロによって自動化できないか、先日、Bing AI チャットに質問してみました。
 それに対しBingの回答は、「VBAでZip解凍はできますよ。」ってものでした。
 さらには、Bing AI は、そのBVAコードまで呈示してくれました。

 その件に関しては、
  こちらの記事をご覧ください。

 平日は仕事が忙しくて時間がとれず、土曜日の休日、ようやく自由な時間ができました。
 そこで、Bing AI の呈示したそのBVAコードが実際に使えるものなのか、調べてみました。

 Bing の呈示したコードは、
  objShell.Namespace(strDestination).CopyHere
というものです。
 ところが、このCopyHereメソッドという代物ですが
 「動作保証外」
 「Microsoftは非推奨」
という解説が、いくつかのWebサイトに掲載されています。
 どうもこのメソッドは、不安定な場合があるようなのです。

 ええぇ?
  そうなの・・・。

 Microsoftが使用を推奨しないVBAコードを、
MicrosoftのBing自身が呈示してくるなんて、それって矛盾じゃない?
 「いったい、どゆこと?」
 「おかしいじゃん。」
っていう感じを、多くは受けると思います。






 ですが、ですが・・・・、
冷静になってよぉ~く考えてみたら、
  「まぁ、無理もないな。」
ってなりそうです。
 だって、Bing AI チャット や、その基礎となるAI技術 GPT は、Web上の大量のテキストを読み込み、学習し、それを結果として吐き出しているわけです。
 そして、Web上には、真偽両方の情報が入り乱れて存在しているわけです。
 明らかに間違った情報もあるし、あるいは、事実の裏付けの確認ができていない情報もあるわけです。
 さらに今回のように、推奨はされていないけれども、便利だからたくさんの方が使用しているVBAコードなんて情報も、たくさん掲載されているわけですよ。

 つまり、AI は、それらの情報を区別せずに、一律に学習しています。
 そのことを考えたら、まぁ、今回のようなことも十分に起こり得る、ってことになります。

 現状、仕方ない、ってところでしょうか。
 Bingチャットは、すばらしいAI技術ですが、利用に当たっては、その辺の限界も理解し、常に意識しておくべきです。
 そして、それを前提にして、利用すべきでしょう。

 なお、VBAマクロによる、zipファイルの自動解凍については、別の方法で実現できることが分かりました。
 それについては、また別の記事でご紹介できれば、って思っています。




 それでは、また次の記事で
goosyun


《2023年5月27日追記》
 VBAマクロによって、zipファイルの自動解凍ができるようになりました。
   こちらの記事をご覧ください。
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