団塊の世代にとっては「週刊朝日」「アエラ」少し前なら「朝日ジャーナル」といえば、ちょっと身構える週刊誌だった。
我々の学生時代には左翼系雑誌としては、それなりに価値のある存在だった。
新聞社が発行する週刊誌としては、1922年の大正時代に発行される老舗。
「サンデー毎日」
「週刊読売」「週刊サンケイ」などが隆盛したが、最大150万部を発行したトップの位置にあった。
戦後、出版社系の発行する「週刊文春」や「週刊新潮」に押されて、現在は27万部と激減している。
だが、新聞社系の週刊誌としてはリーダー的な存在をキープしていることは間違いない。
しかも、その編集のトップの編集長と言えば、業界でも切れ者、としてリスペクトされる位置にいる。
これら週刊誌記者は、すこし「はみ出した」本筋の朝日新聞本社記者より、骨のある記者としてみていた。
ところが、こともあろうに「職権乱用してのセクハラ」で懲戒解雇された。
橋下徹大阪市長の出自記事でミソをつけた週刊朝日の体たらくを見た当時、目を疑った。
権力を監視、鋭い批評をするべきメディアが、簡単なチェックさえ出来ずに表に出てしまう。
さらには、その権力者に対して、メディアのトップが雁首揃えて「土下座」してしまう。
もはや、メディアとしての存在価値はない。
即刻、廃刊するべきだ。
同誌の元編集長だった扇谷正造、筑紫哲也ら故人は、この現状を見てどう思うのだろうか?
【NEWS抜粋】朝日新聞出版は、週刊朝日の小境郁也編集長(53)=朝日新聞出向=に重大な就業規則違反があったとして編集長を解任し、朝日新聞社は8日付で小境編集長を懲戒解雇処分にした。併せて上司の監督責任を問い、9日付で青木康晋(やすゆき)社長を役員報酬減額、尾木和晴雑誌本部長を減給処分。小境編集長は昨年12月、週刊朝日が橋下徹・大阪市長を記事で取り上げた問題の後に起用されていた。後任の編集長(9日付)は朝日新聞東京本社写真部の長友佐波子・フィーチャー写真担当部長。
◆朝日新聞社広報部「週刊朝日を立て直す重責を担う立場でありながら、こうした事態を招いたことは誠に遺憾です。関係者のプライバシーにかかわるため、(真相の)公表は差し控えます。今後、さらに社内のコンプライアンス意識の徹底を図ります」
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