次女
『お母さん!
午後じゃなく午前中
棚業まわってもいい?』
『いいよ』
ゴリラ🦍
『ダメだ!
俺が午後
まわると
言ってある』
大黒さん
『何言ってるの?
次女!お檀家さんに電話して
午前中まわるって言いなさい
初盆なんだから
朝寝してる人いないから大丈夫だよ』
昨日から
次女が
なんだか不機嫌なので
『お父さん
今(9時)から8件まわるから大変なんだよ
頭がまわってないんだよ』フォローした
『は?💢
あいつ
昨日、私に
12件まわらせた
のに2時30分に
スタートさせた
かんな❗️
お檀家さんに遅いって言われたよ‼️💢』
😓なるほど…
『来年からちゃんと時間割の表
作ろうね』
ゴリラ🦍は大黒さんより
指示能力が低い。
なんかずれている。
大黒さんは
事務や掃除で手がいっぱいなので
現場はノータッチだが
来年から
棚業の時間割表を作って
日にち、時間の所に書いていき
スムーズにまわれるように
やってみよう…かな…
忘れなければ!
だが…
雨の中☔️
傘をさして
境内と墓場をはいた
ゴリラ🦍に言われたからでは
無い😠!💢
大黒さんとして
気になったから‼️である
《迎え盆》のついでに
墓掃除をする人がおり
あっちこっちに
枯れ葉🍂が小さな山になっていた
雨に濡れて重いので
大きな袋の半分くらいで
捨てに行った
数回繰り返してると
次女が棚業に出発した
『行ってらっしゃい』
気をつけてね
大黒さんは
時に《お母さん》のように
お檀家さんを助ける
大きな事は無理だが
小さい事なら出来る
迎え盆の時
おじちゃんが寺に駆け込んできた
『奥さん!
提灯の蝋燭🕯折れちった!
蝋燭🕯あったらもらえるかな?』
見ると
挿し込む所…
蝋燭🕯の足元が斜めに割れていた
蝋燭🕯のサイズが合わなかった??
『ごめんなさいね
うちの蝋燭🕯は
仏事用でみんな大きいの
このサイズでは無いんですよ』
『そっか…………』
『でも大丈夫
貸してみて』
奥からハサミ✂️を持って来て
細い蝋燭🕯の足元をパチンと切って
平に戻した
火🔥をつけて
蝋を挿し込む金具にたらし
固定した
(サイズが合ってない
このままだと倒れるな…)
『とりあえず固定できたけど
お墓参りしたら
すぐに火🔥は消してください
家に帰って仏壇に合掌するだけで
大丈夫だから
蝋燭が倒れて提灯が燃えたら大変でしょ?』
『うん。わかった
ありがとう!』
大黒さんより
10歳は年上のおじいちゃんである
まるで
子供の様な顔で
御礼を言ってくれた
おじいちゃんの後ろ姿を見送りながら
子供の様に感じた
大黒さんの独り言
ゴリラ🦍は
小さい頃から
『竹箒で枯れ葉🍂をはけ』と
言われ続けた
その癖だか反動で
お盆
正月
施餓鬼etcの時
普段なにも
しないくせに
『境内をはけ!』
偉そうに言ってくる…
昨夜も言ってきた
分析するのが大好きな大黒さんは
言い返す
『よぉ〜く聞けゴリラ🦍
先代が言った理由は
除草作業はやっておいたから❗️
枯れ葉🍂くらいは
はいておけ!
って事。
夏は【除草作業】
冬は【枯れ葉🍂はき】が
メイン。
今は夏!
つまり…
普段
なんもしてない
ゴリラ🦍が!
掃き掃除く、ら、い
は!
やれってこと😠』
誰様に向かって命令するんじゃ
ぼけ
気付いたら
自分でやれ‼️