とりあえずお試しをしたあと、どうしようかと思案しましたが、
やはり300mmの画角で撮る対象が思い浮かばず、
とりあえず、ドブでは絶対ハミ出すだろうと思って撮影して
いなかったマルカリアンチェーンを撮ってみることにしました。
撮ってみることにしたのはいいのですが、問題は導入です。
プレセぺはまだなんとかカメラのファインダーで見えたので
導入できましたがマルカリアンチェーンはさすがに全く見えない
と思われ・・・。
しかたないのでこれまた何十年かぶりの目盛環導入を試みます。
①まずしし座のデネボラをカメラのファインダー中央に導入
②デネボラの赤経+11h49mを目盛環にセット
③デネボラの赤緯は+14°34'ですが、望遠レンズの取付角がちょっと
ずれていたようで、3°30'ほどマイナスになってます。
赤経は手回しの固定ネジですが、赤緯はマイナスの精密ドライバー
なので、持ってきておらず、調整できない・・・ _| ̄|○
④マルカリアンチェーンの概略位置(赤経 +12h 27m、赤緯+13°10')
まで目盛環を見ながら赤道儀を回転させますが、赤緯軸は③で-3°30'
ずれているので+10°弱まで回転
⑤6DをISO25600まで上げて10秒撮影で導入できたか確認
いました!
300mmの画角ならバーニヤのない目盛環の目見当合わせの導入でも
十分いけますね。
その後何枚か撮影しながら位置を確認。
真ん中辺にもってきて、ISO感度を3200まで下げて60S×10枚撮影。
マルカリアンチェーン
Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM 300mm F5.6
EOS 6D ISO3200 60秒×10枚コンポジット 総露光時間 600秒
TAKAHASHI 90S
EOS 6D ISO3200 60秒×10枚コンポジット 総露光時間 600秒
TAKAHASHI 90S
さすがに小さくてよくわからないですね。
拡大してみました
マルカリアンチェーン(拡大)
ちょっと10分露光では足りなかったようですがとりあえず撮影できました。
次にM81-82を撮影してみました。
これも大熊座のα星(北斗七星のひしゃくの先のドゥーペ)から同様に
目盛環導入しました。
M81-82
Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM 300mm F5.6
EOS 6D ISO3200 60秒×15枚コンポジット 総露光時間 900秒
TAKAHASHI 90S
EOS 6D ISO3200 60秒×15枚コンポジット 総露光時間 900秒
TAKAHASHI 90S
これまた小さくかわいく写ってます。こちらも拡大。
M81-82 (拡大)
最後に3つ子銀河
これはしし座のデネボラから目盛環導入
三つ子銀河
Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM 300mm F5.6
EOS 6D ISO3200 60秒×15枚コンポジット 総露光時間 900秒
TAKAHASHI 90S
EOS 6D ISO3200 60秒×15枚コンポジット 総露光時間 900秒
TAKAHASHI 90S
これまたえらく小さい・・・。拡大。
三つ子銀河(拡大)
というか・・・なぜ300mmで画角が広がったのに、
長焦点で狙うような小さな銀河ばっかり
撮影しているんだ俺・・・?
ちょっと事前勉強不足でした・・・。
次回はこの焦点距離に見合った対象をきちんと選んで撮影したいと
思いますが、今回は目盛環導入の復習ができたので良しとします。
とりあえず対象の導入はできそうです。
それにしても自動導入ってなんてスバらしいんだ!!!
と今回はつくづく思いました。