2月に入るとシ―イングの良い夜が何日かあった。その間ずっとシリウス伴星に挑戦するものの8cmと30cmでは今だ見えない。
2月21日は気流も安定し、暖かく夜の天体観測にも優しかった。
10年以上放置したままの15cm反射を洗浄後、きちんと光軸合わせした後の星像が記憶に残っていた以上にシャープで、かつF6と短焦点のため、視野も明るく低倍率で空を覗いていると楽しい。軽くて扱いやすいこともあり、最近の稼働率は高くなっている。
これに気をよくして30cmの反射鏡もコントラスト向上を目指し、昼間のうちに洗浄作業。光軸を再調整し早めにベランダへ移動。
暗くなるのを待ってまずはいつものようにリゲル。エアリーディスク、ディフラクションリング共にときたま見えて期待が持てる。シリウスの高度が上がるまでの時間を利用して月、冬の2重星巡り。
実は今までの天体観望で2重星自体あまり興味が無かったのだが、リゲル伴星、シリウス伴星と眺めているうちにだんだんと興味が湧いてきて、空の状態を確かめる上でもその他2重星に望遠鏡を向けるようになった。いっかくじゅう座βやおおいぬ座h3945は恐らく初めて見た対象だ。下の写真はトラペジウム2を除き、全て30cm250倍のコリメート撮影。
肝心のシリウス伴星については相当条件の良い空にも関わらずやはり見えない。それ以上に斜鏡のスパイダーによる回折が8本見えていておかしい。
疑問を残したまま、本日23日。ふと思い立って望遠鏡のドローチューブを覗いてみるとやはりあった。光軸調整の際に付けたままの十字線アダプターがドローチューブ先端に。