5月20日
仁美が殺された事から、呪いのカナタさんを調べる気になり、カナタさんが昔過ごしていた、名古屋市の守山区の大曽根から、バスを45分位乗り着いた所にある一軒家に訪れていた。
ここがカナタさんが住んでいた家なんだ・・・表札には中田という名前がかかれている。
つまり中田カナタという名前なんだ。
それにしても田舎だなぁ。
カナタさんは一体何で・・・
まあそれにしても何でカナタさんは自殺をして、最初はいじめていた同級生を呪い殺した、その時に生き残ったいじめた同級生がその顔を見ており、中田カナタに似ていたためカナタさんになり、そこから尾びれついて呪いのカナタさんになったという話だ。
まずは母親から話を聞かないとね
0005
5月22日
「えっ今日春川さんは休んでいるんですか?」
俺は少し肩透かした気分になった。
それよりも何で春川は休んでいるんだ?なんか理由でもあるのか?
まさか春川が犯人か?それともカナタさんに殺されたか?
とにかく事情を訊かないと。
「どうして休んでいるんですか?」
「有給ですので」
なんだ有給か、取り敢えず仁美に親しかった人物に話を聞かないと。
「仁美さんと親しかった人物はいますか?」
「服部さんですね、出勤してるので呼んでみますね」
服部勇斗という人物らしい。
カナタさんってオカルト話信じてはいないけど、カナタさんが何らしか関係しているんだろう。
「あのぅ刑事さん僕が服部です」
服部は見た感じは男性アイドルみたいな顔をしていて、身体もスリムだ。
「まずは仁美さんが殺された事を知ってますか?」
「あっはい、知っています。でも彼女がなんで殺されたんですか?」
「それは今捜査中です、次に仁美さんとどういう関係ですか?」
「彼氏ですけど」
「彼氏さんでしたか、じゃあ仁美さんがどんな人だったのか、知っている事だけで良いので教えて下さい。」
「仁美は人の彼氏を奪うってよく言われていますね、僕も昔の彼女から仁美に移りましたけど、愛しているんですよ。順番が違ったら仁美を選んでいますよ。」
彼氏を奪うか・・・だから呪い殺された?馬鹿馬鹿しいそもそもカナタさんは・・・
「ありがとうございました、また何かあったらまた話を聞かせて下さい」
「わかりました」
0006
5月15日
大須観音でデート中の慧は、まねきねこ通りにある、メイド喫茶で食事中だった。佳奈がメイド喫茶に行きたいと言ったのでそこで食事をしている。
(でもなんでメイド喫茶かな?よくわからん。)
「美味しかったね慧君。でさぁ話は変わるんだけどさぁ、茉優は声優希望らしいけど、あの娘受かると思っているのかしらね」
「まあやってみないと解らないじゃん」
「まぁやっても結果は一緒だけどね、でも慧君は茉優と昔付き合っていたんでしょう、まだあの娘に未練はあるのぉ」
「もうないよ、君一筋だよ」
「ありがとう嬉しいわ。」
0007
5月25日
「また被害者か・・・」
殺人現場にいる俺たちはうんざりしている。
また顔のない死体だ、しかも前の2件同様に
「先輩、被害者は中田佳奈さん高校三年生です。」
「で・・・彼女の親から話は訊いたのか?」
「はい訊きました、彼氏がいるそうですが、どうも乗り換えが激しかったらしいです。それに佳奈さんはどうも恨みを買うよう娘だと思っていたと、何故か母親がそう言ってました」
まぁ親からそう思われていたとわな、珍しいケースだよな。まぁそう言われない人なんて、いる訳ないとは言い切れないからな。
「またスマホには呪いのカナタさんで一杯でしたよ。送信しようとしていた人物は、山鹿慧と言う人物で、佳奈さんの今の彼氏みたいです」
「やまかって漢字でどう書くんだ?」
「山鹿ですよ」
スマホが着信を知らせた。どうやら優花みたいだ
「どうした優花」
「貴方早く帰って来て今家に不思議なじょ・・・」
「おい!!おい!!どうした優花!!おい!!」
「どうしました先輩!」
「早川、優花に何かあったみたいだ、早く行かないと!!」
「これは一体・・・どこだ優花返事をしろ優花!」
風呂場や寝室キッチンを見たが優花の姿が無かった。
何でだ!!どうして優花が居ないんだ!!
「先輩、奥さんいましたか?」
「いや居ない一応、稲穂の通っている幼稚園に連絡してみるから、お前は自分の家に帰ってろ!!」
「どうしてですか、先輩」
「お前の奥さんカナタさんが不安って言ってただろうが!!だからお前の奥さんも危険なんじゃないか?」
「だからどうしてですか?」
「解らない野郎だなぁ。前遥さんと唯さんが殺された時唯さんは、カナタさんに殺されるかもって、他の声優に言っていたって、声優仲間から聞いたろうだからだ。もしかしたら、お前の奥さんも危ないかもしれないだろう」
「解りました」
優花は見つからなかった、何でだ!!どうしてだ!!
『貴方が悪いのよ浮気したから』
『お前だって浮気しているだろう』
『あなたはいいわよね、自由があるんだから』
『はぁお前だってママ友と外出したり、旅行したりしているだろう、それなのになんか不満でもあるのか』
何だこの会話、俺と優花の会話みたいだが、覚えていない。
『あなたが悪いのよ』
俺が優花に殺された!?俺は生きているぞ!?この記憶は何だ?
「先輩女房は無事でした、でも先輩の奥さんは?」
「ちょっと一人になりたいんだ」
「わかりました」