1
僕は平凡なサラリーマンの佐藤健太。特に飛び出た才能もないし、夢や希望とかとにかく何も無い
サラリーマンの生活は、単調な時間が過ぎるだけで、何も代わり映えしない
子供の頃に戻りたいと、何度願った事か…何度子供のままでいたいと思っていた事か…
桜が咲いていて春の陽気に包まれているというのに、元気もやる気も失せていた
そんな僕はただ年老いて行くだけの人間だった。
四十歳にもなってまだ子供染みた事をやっている、そんな自分に嫌気が差してきた
もう死にたいと、何度思った事か…でも自殺は怖いから出来ない。
弱虫の意気地無しだった。そんな僕にも与えられたものは有るのだろうか
死に老いる世界でやるべき事が有るのだろうか。
僕は思う、僕のやるべき事は無いと。ただ死んでいくだけだとおもう。
ふと昔の事を思い出すと、いつも情けなく、だらしなく怠惰か生活を送っていた
両親に反発して家を飛び出て、一人じゃ限界があると思わずにはいられなくなり
会社も何回か変わることになり、部長を殴りクビになったり。
あ~あ馬鹿げた人生だったな
そう思うと何だか急に眠たくなり、公園のベンチで眠りについた
★
ここはどこだろう?僕はどうしたんだろうか?何だか病院みたいな所で寝ていた。病院に運ばれたのかな?
それにしても、誰かに抱かれているな…なんかみんな喜んでいる?
一体なんで?どうして?。そもそもこんな病院しらないな。どこか遠い街の病院かな?
抱いていた人が僕を抱き上げ、顔を合わせた。知らない女性だな?あれ…僕身体が縮んでいる?
いや若返えったのか?それも違う。一体何が起こったんだよ
「貴方の名前はアレン・ストレンジよ。」
は????
僕は勇者の孫になっていた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます