神谷大輝の小説

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転生勇者戦記 勇者が世界を救う 四話

2024-10-11 01:59:13 | 日記
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夜も更けて深夜十二時になろうとしている頃だった。行くとは言ったけど、勇気は未だに少しも出ない。友達が行くのに。

しかしそれは仕方ない、開かずの森なんだから当たり前だ。開かずの森は立ち入り禁止の場所なんだからな。

まあ僕が行かなくても大丈夫だよね。相当怖くなって僕は一時になっても部屋にいた。

勇者の孫なのに。しかし誰が勇者の孫に転生したいなんて言ったんだ?思ってもいないんだから。

ただ弱虫扱いされるだけだろう、そう楽観的に考える事にした。

弱虫だから何だ?!そう言えば良いんだよ。本当に弱虫だからな。僕は前世でも弱虫だった。幽霊が怖いし、力が強そうな人や、喧嘩が強い人、それらが怖かった。

勇者の孫でも、何でも自分は自分だ。そう考える事にした、その方が楽で、自分のしょうに合っていると、思っている。

いつまでも平和な日常だとは限らない。戦争だって起こるかもしれないのだ。自分の性にあっていると、いつまでも逃げる訳にはいかない

でも開かずの森に行くのは怖い、そんな二律背反に押しつぶされそうになる。



翌朝僕は目が覚めた、あの後直ぐに眠ってしまったらしい。

二人に森にいかなかった事、からかわれるだろうな。まあ当然と言えば当然だからな。

怒りもするだろうが、開かずの森なんだ!それを理由にすれば、怒りたくても怒れないだろう。

約束を破る事にはなってしまっているがな。

母上の声が聞こえた。

「アレン、早く朝御飯食べなさい」

僕は急いで下のリビングに行った。父上が何やら玄関で誰かと話している。こんな朝早く誰とだろう?

父上は話が終わると僕の近くに来て。

「アレン、昨日の夜中にリサベルちゃんとラグーン君が、外に出ていったきり行方不明だって、アレンは何か知ってるか?」

その言葉を理解するのが、少し遅れてしまった。リサベルとラグーンが行方不明???何で?それは解っている開かずの森に入ったからだ。

僕は父上に怒られるのが怖くなり

「いえ、知りません」

冷たくでもはっきりとそう告げた。約束の事は僕たち三人しか知らないはずだ。バレないさ。

「そうか、解った」

行方不明になった二人は一体?


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