神谷大輝の小説

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SUPERAnother

2023-04-24 23:16:12 | 日記
あなたは呪いのカナタさんを知っていますか?
呪いのカナタさんは、満月の夜にとある神社の大きな木の元で、呪い殺したい相手の名前を書いて祝詞を唱えると、呪い殺してくれるというオカルト話。
それに巻き込まれた者たちの物語

2023年4月11日(火)

呪いのカナタさんは本当に在るんだわ絶対に!!
私はそれに願った、きっと叶うはず!!
私の全てを奪ったあの女に復讐する方法よ!!
絶対にあの女だけは許してたまるものか!!
私の彼氏を奪って、私の仕事を奪って、何もかもを奪ったあの女だけは!!
冷静になるのよ私、失敗する事はない、そう自分に言い聞かせた。
私はどうしてこんな事になったのかを、冷静に考えた。
その答えはあの女よ!!長谷川唯なのよ!!
私のなかでも信じられない程、嫉妬や憎悪を抱いている。
私の仕事である声優で主人公である、桜木朔子役を奪った。
漫画で連載していて、もしもアニメ化したら、絶対主人公である桜木朔子の声優になりたかった、なるのが夢だった!!
それなのに病気になって桜木朔子役を演じる事が出来なくなった時期に、少しだけ代わる予定だったのに!!桜木朔子役をそのまま演じる様に手をまわして絶対許さない!!

「あらなに遥さん、こんな所に呼び出して。もしかして貴女の元恋人を、返して欲しいのかしら。」
何をいけしゃーしゃーなこと言っているのよこの女
「違うわ、少しだけ話がしたかったのよ」
冷静になるのよ私!!
「あら、私は話なんて無いわよ、勝手にこんな神社に呼び出さないでくれる」
馬鹿じゃないの、私だってこの女とこんな場所に来たくないわよ
「あらそれはお互い様でしょ、忘れてるかもしれないけど、私達アイドル声優なのよ、人気のない所じゃないと話が出来ないじゃない」
「まあ、それもそうね。話は何なのよ早く言ってくれる?」
「そうね私ね願ったのよ呪いのカナタさんに」
「呪いのカナタさん?何よそれ!!」
唯は感情を剥き出しにして怒鳴ったけど、全然怖くないわ。
「もうすぐ貴女と私は死ぬわ、黄泉の国へと行くのよ」
「冗談も程々にして、帰るわ」
「もう遅いわ、カナタさんが直ぐそこに来ているわ、後よもういるわ」
「えっ」

2023年4月11日(火)赤井陸

俺は赤井陸愛知県守山警察署捜査一課に所属している。
最近カナタさんというホラーな話が流行っている、何でも願えば誰でも呪い殺してくれるという。
まあ尾ひれ背びれついた噂話に過ぎないけど。
そんな存在がいたら、刑事も職務を全うできない!!
呪いなんざ、あって欲しくないな。
「あなた、今日稲穂の幼稚園の面談があるの、あなた参加出きるかしら?」
こいつは俺の妻の優花で、俺みたいな奴を好きになってくれた女だ。
優花との出会いはロマンチックでも運命的でもなく、普通に出会って普通に結婚した。
「今日は非番だから行けるけど、指示が出たらそっちに行かないといけないから」
「刑事も大変ね」
稲穂は俺たちの宝物だ、中々子供に恵まれなかったけどようやく、恵まれた時の感動は馬鹿にならない程喜んだものだ。
俺たちは結婚前と変わらず愛し合っている、おしどり夫婦と呼ばれている。
「いなほさいきんね、すききらいしなくなったんだよ」
「稲穂お喋りができるのか?」
俺は驚いた稲穂と最近接してなかったからか、お喋り出来るなんて知らなかった!

殺人現場

「おう非番なのにすまなかったな」
と吉村大輝警部は社交辞令をした。
「取り敢えずこっちに来い」
俺を殺人現場の死体の場所まで連れて行った。血なまぐさい臭いがした、被害者は二人で心中かと思われる、にしても両方顔が無いとはエグいな!
両方共女性みたいだ。この現場何故か嫌な予感がする、この殺し方尋常じゃない、俺は何か関わってはいけない事件に関わってしまったみたいだ。
「警部これはどういう状況何でしょうか」
「被害者は二人で、身元は指紋で判ったが、神奈川遥さん二十九歳職業声優、同じく声優の長谷川唯さん二十二歳、死亡推定時刻は午前二時この神社で殺害されていた。」
午前二時そんな時間にこの場所で殺人を犯したのか?
この場所は滅多に人が通らないから、確かに殺人には向いている場所だ。
でもこの二人何でこんな場所に?
「何でもこの場所で打ち合わせをって普通しますか?こんな場所で?」
と一人の花川貴史巡査は独りボケツッコミみたいな事をしている・・・意味不明。
ここには何か悍ましい程の悪意を感じる。
「そして凶器は見つかっていませんが、断面的にチェンソーか、電動ノコギリとかの凶器じゃないかと鑑識は言っていますね」
被害者は首を切られて頭を持ち去られている、つまり犯人は頭を持ち去る事が警察への挑戦状なんだ。
だからなんとしてもこの事件解決させないとな。
「なんだ、早川の奴まだ来ないのか?」
早川とは俺の相方の刑事の早川任三郎だ、いつも遅刻をしては怒られてばかりでその度に警部の雷が落ちることになり、俺まで叱られる事に。
いい迷惑だよ全く。でも早川は頭はいい方でいつも解決へ導いてくれた。俺の自慢の相棒だ。
「あいつはまた、パチンコでもしてるんじゃないですか?」
そう俺が言った時に丁度現場に早川が現れた。
「すいません、ちょっと女房と揉めてまして」
「おい早川、遅いぞ」
「いやあ、女房の奴が呪いのカナタさんとかいう、オカルト話を信じちまって。怖いから今日は早く帰ってきてって泣きついてきて」
カナタさんか確かにあのオカルト話、今知らない奴はあんましいないだろうから。
「全く幽霊とかいるわけ無いだろう」
「とにかく聞き込みに廻ってくれ。」

町中に長谷川さんと神奈川さんの目撃情報を調べているが、夜中の2時なんてみんな見ている訳がない。
「先輩、本当に目撃者なんているんすか?」
早川は不満気に呟いた、それは俺も同感だ、死亡推定時刻が夜中の2時だし、人気のない神社だいる訳がない
「あのなぁ、確かに同感はするが断言出来ないぞ。なにせ確かに人気はないが、二人の叫び声が聞こえるはずだ。近くに家があるんだ聞こえているはずだ」
そうだ、二人は頭が無くなっているんだ、つまり何らかの凶器を犯人は持っているはず。
そんな凶器を持っているのを目撃したら、絶対叫ぶはずだ。
まずは神社の近くにある小学校の付近にある家を訪ねた。
チャイムを鳴らすと、ピンポンとチャイムがなり、家の中からその家の住民が出てきた。
「はーいどなたですか?」
女性は俺たちを怪訝に思っていそうで、直ぐに警察手帳を見せてから身分を名乗った
「私は赤井陸で、隣が早川任三郎です。少しだけ話を聞かせて貰えませんか」
「知っている限りでいいですか?そもそも何の取り調べなんですか?近くの神社に警察が来ているみたいですけど」
「はい先程警察に殺人事件の通報がありまして、それの取り調べと言うより事情聴取ですので拒否権はあります」
「ならいいですよ、何が訊きたいんですか?」
俺は一息入れると
「まずは午前二時に叫び声は聞こえましたか?」
「叫び声?・・・いいえその時間帯は徹夜で漫画を書いていましたけど、全然聞こえませんでしたよ、あと神社ですよね、そんな距離の叫び声、ここまで聞こえませんよ」
確かにそうだった、馬鹿だぁ俺は・・・
聞き込みは諦めるしかない
「すいません以上です、他に思い出した事があったら、こちらへ連絡をして下さい」
名刺を渡すとその場を去った。

4月12日 (水) 赤井陸

あれから進展はなしだ、まああんな夜中でしかも人気のない神社で起こった殺人事件を直ぐに解ける訳がないからか。
でも解けない謎なんてない、きっと解けるはずだ。
この殺人事件は少し特殊だけど絶対に解決する。

「先輩、知っているんすか?呪いのカナタさんって」
それは昨日噂話を聞いたばかりだ。
「ああ知っているよ」
「なら、神社で祝詞を唱えるのが方法の一つだという事もっすか?」
神社で?・・・まさか・・・そんな訳ない、呪いなんてないんだ!!絶対に!!
「何が言いたいんだ?」
「要するにっすね、呪いのカナタさんの仕業じゃないんすか?」
「呪いなんてない!!絶対!!」

4月11日(火)春川ますみ

わたしは春川ますみ、今日は朝早くに起きてしまった。パトカーの音で起こされたのだ。
全くサイレンを朝早くに鳴らさないで欲しいとわたしは思う。
朝早いんだからそうそう混んでいないはずなんだから。
そもそも朝っぱらからサイレン鳴らすとか、近所迷惑になることも考えないのかしら。
はぁ朝から最悪よ!!
わたしは顔を洗うと、朝ご飯を食べた。わたしの朝ご飯はいつも、パンにハムエッグとコーヒーと決まっている、そんな習慣が身についてしまった。
今日は帰ってきたら酒でも呑みましょう。
わたしはここから自動車で二十分の所にある、カナミ新聞社に勤めている。
車で行くのだが結構道は複雑なの。

「そういえば仁美あんた、また翔子の彼氏を奪ったみたいじゃない、一体あんた何を考えているの?」
宮川仁美と若田麻衣子が何か話しているのが聞こえて来た。
なんか仁美って、人の彼氏を奪う事を生き甲斐にしている、そんな感じがする。
前も中田由紀子の彼氏を奪っていたし、その前は原山佳奈多の彼氏を奪っている。
そんなに人の彼氏がいいのかな?
仁美は可愛いんだから彼氏を奪わなくてもいいのに。
でも仁美は人の彼氏を奪うのは辞めないわね。
「まあワタシは人の彼氏が宝石なんだよね、ていうかみんなチョロイのよね、ワタシがただ奪うだけって知らないし、この会社以外の男性しか狙わないから、ばれる心配無いのよね。」
そういう所は狡賢いのよね。確かにこの会社で仁美の男癖の悪さを知らない男いないからね。
「まあ騙される奴が悪いのよ」
この性格を知っていれば騙される事ないのにね。
「前も確か原山佳奈多って子の彼氏を奪ってなかった?確か自殺したんじゃなかった?」
「あんなのブサイクが粋がってたから悪いのよ。」
「まあそうね、それよりイケメン漁りに行かない?」
そこからは違う話になった。
なんで自殺した子にそんな事が言えるのよ。
「編集長なんで仁美を首にしないんですか?」
「まあ今は昼休みだし、人の恋愛沙汰に首をつっこむのもねぇ」
駄目だ使い物にならない。
編集長も仁美に恋い焦がれているんだろうな。
「わたし殺人事件の取材に行ってきます。」

事件現場 春川ますみ

事件現場でわたしの家の近くの神社で殺人事件が起きていたみたい。
今朝のパトカーの音はこれだったのね。
殺人事件の進展は無しのようだ。
花川貴史という刑事に取材してみることにした。
「すいません、取材協力お願いできますか?」
「いいですよ」

4月12日 (水) 赤井陸

「なあお前、呪いのカナタさんっていると思うか?」
俺は優花に訊いてみた、まあ優花は信じているだろうけどな。
優花はオカルト話に目がなく、結婚する前からオカルト好きだった。
「私はいないと思うな」
えっ予想外の答えに仰天した。あの優花がそんな事を言うなんて。
「私ね確かにオカルト好きだけど、明らかに作り話って話しは信じない事にしてるの。後私は雪女とかそういう話も好きよ。」
「そうなんだ、それよりも昨日はゴメンな面談行けなくてさ」
「あら、そんなの結婚前から決めていた事じゃない。何を謝る必要ないわよ」
「そうかお前ありがとう」
「じゃあおやすみなさい」

カナタさん3話完結

2023-04-21 23:48:39 | 日記
5月20日

仁美が殺された事から、呪いのカナタさんを調べる気になり、カナタさんが昔過ごしていた、名古屋市の守山区の大曽根から、バスを45分位乗り着いた所にある一軒家に訪れていた。
ここがカナタさんが住んでいた家なんだ・・・表札には中田という名前がかかれている。
つまり中田カナタという名前なんだ。
それにしても田舎だなぁ。
カナタさんは一体何で・・・
まあそれにしても何でカナタさんは自殺をして、最初はいじめていた同級生を呪い殺した、その時に生き残ったいじめた同級生がその顔を見ており、中田カナタに似ていたためカナタさんになり、そこから尾びれついて呪いのカナタさんになったという話だ。
まずは母親から話を聞かないとね

0005

5月22日

「えっ今日春川さんは休んでいるんですか?」
俺は少し肩透かした気分になった。
それよりも何で春川は休んでいるんだ?なんか理由でもあるのか?
まさか春川が犯人か?それともカナタさんに殺されたか?
とにかく事情を訊かないと。
「どうして休んでいるんですか?」
「有給ですので」
なんだ有給か、取り敢えず仁美に親しかった人物に話を聞かないと。
「仁美さんと親しかった人物はいますか?」
「服部さんですね、出勤してるので呼んでみますね」
服部勇斗という人物らしい。
カナタさんってオカルト話信じてはいないけど、カナタさんが何らしか関係しているんだろう。
「あのぅ刑事さん僕が服部です」
服部は見た感じは男性アイドルみたいな顔をしていて、身体もスリムだ。
「まずは仁美さんが殺された事を知ってますか?」
「あっはい、知っています。でも彼女がなんで殺されたんですか?」
「それは今捜査中です、次に仁美さんとどういう関係ですか?」
「彼氏ですけど」
「彼氏さんでしたか、じゃあ仁美さんがどんな人だったのか、知っている事だけで良いので教えて下さい。」
「仁美は人の彼氏を奪うってよく言われていますね、僕も昔の彼女から仁美に移りましたけど、愛しているんですよ。順番が違ったら仁美を選んでいますよ。」
彼氏を奪うか・・・だから呪い殺された?馬鹿馬鹿しいそもそもカナタさんは・・・
「ありがとうございました、また何かあったらまた話を聞かせて下さい」
「わかりました」

0006

5月15日

大須観音でデート中の慧は、まねきねこ通りにある、メイド喫茶で食事中だった。佳奈がメイド喫茶に行きたいと言ったのでそこで食事をしている。
(でもなんでメイド喫茶かな?よくわからん。)
「美味しかったね慧君。でさぁ話は変わるんだけどさぁ、茉優は声優希望らしいけど、あの娘受かると思っているのかしらね」
「まあやってみないと解らないじゃん」
「まぁやっても結果は一緒だけどね、でも慧君は茉優と昔付き合っていたんでしょう、まだあの娘に未練はあるのぉ」
「もうないよ、君一筋だよ」
「ありがとう嬉しいわ。」

0007

5月25日

「また被害者か・・・」
殺人現場にいる俺たちはうんざりしている。
また顔のない死体だ、しかも前の2件同様に
「先輩、被害者は中田佳奈さん高校三年生です。」
「で・・・彼女の親から話は訊いたのか?」
「はい訊きました、彼氏がいるそうですが、どうも乗り換えが激しかったらしいです。それに佳奈さんはどうも恨みを買うよう娘だと思っていたと、何故か母親がそう言ってました」
まぁ親からそう思われていたとわな、珍しいケースだよな。まぁそう言われない人なんて、いる訳ないとは言い切れないからな。
「またスマホには呪いのカナタさんで一杯でしたよ。送信しようとしていた人物は、山鹿慧と言う人物で、佳奈さんの今の彼氏みたいです」
「やまかって漢字でどう書くんだ?」
「山鹿ですよ」
スマホが着信を知らせた。どうやら優花みたいだ
「どうした優花」
「貴方早く帰って来て今家に不思議なじょ・・・」
「おい!!おい!!どうした優花!!おい!!」
「どうしました先輩!」
「早川、優花に何かあったみたいだ、早く行かないと!!」

「これは一体・・・どこだ優花返事をしろ優花!」
風呂場や寝室キッチンを見たが優花の姿が無かった。
何でだ!!どうして優花が居ないんだ!!
「先輩、奥さんいましたか?」
「いや居ない一応、稲穂の通っている幼稚園に連絡してみるから、お前は自分の家に帰ってろ!!」
「どうしてですか、先輩」
「お前の奥さんカナタさんが不安って言ってただろうが!!だからお前の奥さんも危険なんじゃないか?」
「だからどうしてですか?」
「解らない野郎だなぁ。前遥さんと唯さんが殺された時唯さんは、カナタさんに殺されるかもって、他の声優に言っていたって、声優仲間から聞いたろうだからだ。もしかしたら、お前の奥さんも危ないかもしれないだろう」
「解りました」


優花は見つからなかった、何でだ!!どうしてだ!!


『貴方が悪いのよ浮気したから』
『お前だって浮気しているだろう』
『あなたはいいわよね、自由があるんだから』
『はぁお前だってママ友と外出したり、旅行したりしているだろう、それなのになんか不満でもあるのか』
何だこの会話、俺と優花の会話みたいだが、覚えていない。
『あなたが悪いのよ』

俺が優花に殺された!?俺は生きているぞ!?この記憶は何だ?

「先輩女房は無事でした、でも先輩の奥さんは?」
「ちょっと一人になりたいんだ」
「わかりました」

海に帰るとき1話

2023-04-20 11:12:03 | 日記
誰もが恋をすると私は思う、人間誰しも恋をして大人に成るんだと思う。
私は恋はしたことはある、でもいつも片思い両思いにはならず振られる日々。

そんな私でも好きになってくれる人がいるのだろうか?
それならいいな、特に有戸君がいいななんて思ったり、有戸君とは夕凪有戸と言って私と同じ高校一年生。

お馴染みで同じ高校に通っている。
私の村、高天原村は名古屋市の近くにある誰も知らない村、私の名前言ってなかったね、私は神奈川未紀趣味は読書で小説を読むことが楽しみだ、明日はM県の孤島のペンションに私と有戸君と同じくお馴染みの葉山燐と行く。
葉山燐は強気な女の子でエセ関西弁を喋るちょっと癖の強い子だ。
この子は高天原村に最近引っ越し来た。

「ここが例のペンション?なかなかいいね」
私は聞いていたのと違い驚いた、クラシック的な雰囲気と趣があり、とても良かった。
日本庭園を思わせる様な庭に旅館は洋風でホールにはシャンデリアがあり、パーティー会場を思わせる様な食堂で、三階建てで三階にはプラネタリウムが見れる部屋がある。
燐が荷物を取り出していたので私達も荷物を取り出す事にした。私はトランクに積んだ荷物を取り出そうとした時に、エリーゼのためにが聞こえてきて、ふとペンションから聞こえてきたのかと思ったのだが、方向が違ったそして聴こえなくなっていた。

「じゃあチェックインするか」
有戸君が先人を切って歩いた


001


俺の名前は矢佐切祐輔、孤島のペンションに榊原海斗と一緒にきている。別にホモだとかゲイではない、探検研究サークルの泊まるペンションの下見で来ている。
なんで海斗と一緒なのかはあ、女の子が良かったなあ。
「お前、今女の子が良かったなあと思ったろう。」
「嫌だなあそんなこと思っている訳無いだろう」
こいつは勘がいいのか考えている事を見通してくる、それが怖い、『((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルってなってないか』というメールが海斗から送られてきた
「お前勘がいいのにも程があるぞ」
「まあとりあえず、入るぞ馬鹿」

「なあここ宿泊費いくらだ?」
「6000円」
6000円にしては豪華だなんでこんなに豪華なのに宿泊費が6000円なんだ?
「祐輔あの子写真建ての女の子ににてないか?」
と海斗が言った時にエリーゼのためにが流れたのだ。
しかも外から一体だれが?何処でひいているんだ
「どうした馬鹿」
「いやなんかエリーゼのためにが聞こえてきてな」
「はっ?馬鹿かそんなの流れてないぞ、エリーゼのためにって言うのはまあいいや」
「・・・・・・」

003

広いなあここが私達が泊まるペンション?
宿泊費6000円ってめっちゃ安い、それなのに豪華だ。
急に頭痛がした
『なんでこんな事に、それなら来なければ良かった』頭のなかで色々な声が聞こえてくる
『これはひどい』『全部貴方のせいよ、返して返して』『じゃあお前はこれを受け入れるのかよ』『もう嫌!』
「どうした?大丈夫か?」
有戸君が心配して声をかけてくれた、その優しさが嬉しかった、暖かった温もりを感じた
「なあ体調が悪いなら帰る?また日を改めてこればいいんだから」
「そうやで、無茶はいかんで。また次にすればええんやから」燐も心配して声をかけてくれたのだから嬉しかった、こころ強かった。
「大丈夫、ただの偏頭痛だから」
「そうやったなあ未紀は偏頭痛持ちやったな外は嵐が来そうな雰囲気やしな」
そうやりとりをしていると
「大丈夫ですかお客様、直ぐに部屋に案内致しますので」

偏頭痛ごときで二人に心配かけてしまった、でも二人は優しくて嬉しかった、もう心配かけない様にしないと。
外を見ると嵐が吹いていた。嵐が明日までに過ぎればいいんだけどな。雷も鳴り嵐が来たぞと言っている様に感じた。
五年前あの事件あの時のやりとり事件の真相、全て明らかにはならなかったあの事件、私は何をすれば赦されるの。


001


「本当に聞こえなかったのかエリーゼのためにが」
「何回も言わせるな馬鹿」
俺は不思議なあまり少し焦っていた、幻聴だったのか?
でも、確かに聞こえて来たんだ
「なにを争っているの貴方達」
声の聞こえた方を見ると、見知らぬ初老の女性と若い男性がいた。
「いやたいした話ではないです、それよりも最初に挨拶するのが普通じゃないですか?」
「そうでしたね、私は明石洋子でこっちは息子の武司です」
「俺は矢佐切祐輔でこっちは同じサークルの榊原海斗です、洋子さん達は聴こえませんでしたかエリーゼのためにが?」
「ほら言った通りだろう、俺も聴こえたんだ、エリーゼのためにが、それなのに母は聴こえなかったって言うんだ」
えっ、俺達と同じだ片方は聴こえてもう一方は聴こえなかった。
「私も聴こえました」
と女子高生も言った。
「名乗り忘れました私は神奈川未紀です、こちらは連れの燐と有戸です」
これで全員か?やけに少ないな一泊6000円で朝昼夕と食事付きなのに。
それよりもオーナーが使用人を仕切りながり切り盛りしている。
「祐輔さんでしたか?私も聴こえたんです、なのに二人は聴こえなかったって言っているんです、ほら聴こえている人もいるでしょ 」
未紀という連れ二人は顔を見合せていた。
俺と武司君と未紀さんは聴こえただけど他の四人は聴こえなかった。
一体何故エリーゼのためにが何かの、幽霊的な奴か。霊感とか無いのに、風邪を惹いてる妹が死んだとか?LINEで様子を聞いてみよう。
あれ、電波届いてない?さっきまでは届いていたのに?
「どうした?」
「いやさっきまでは電波届いていたのに今は届いてないんだ。」
「あっうちのもや、届いとらへんやんか」
全員の電話が使用不能になる。不吉だ、惨劇が呼んでいる。俺達を呼んでいる。


002

僕は武司で趣味は音楽鑑賞で彼女もいて、デートをするため岐阜のペンションに予約していたのだが、デート当日彼女が風邪を惹いた為に、母と一緒に行く事に・・・はあ本当についてない。
そして俺は着いたときにエリーゼのためにが聴こえたと言ったのだが、母には聴こえていない。
そしてペンションに入ると先に数名来ていたようだ、ペンションのチェックインしていると、「本当に聞こえなかったのかエリーゼのためにが」
「何回も言わせるな馬鹿」
エリーゼのためにを聴いたんだ、やはり気のせいじゃなかったんだ

これで全部の駒が揃った

神奈川未紀高校一年生高天原村の向山学園に通っている。
夕凪有戸高校一年生、神奈川未紀に同じ
葉山燐高校一年生、神奈川未紀、夕凪有戸に同じ
矢佐切祐輔名古屋市のN大学に通っている病気の妹が心配
榊原海斗名古屋市のN大学に通っている、祐輔にしょうがなく付き添っている。
明石武司デートに行くはずが彼女が風邪を惹いた為に母の洋子といくはめに。
明石洋子昔はアイドルだった。

始めよう惨劇の物語を

カナタさん2話

2023-04-18 18:25:00 | 日記
「ねえますみ、今日そっち行ってもいい?」
仁美からそんなお願いされたのは、あの話から二週間後で、テレビからはニュースが「また殺人事件がこの近辺で起こった、今回も二人の犠牲者が。女子高生二人が前の事件現場から少し離れた所で殺された、また両方頭が無いという被害に。警察は連続殺人事件として調査する事に!!」
それにしてもなんでまたふたりだ、何故だろう?まあ私には関係無いけど。
それにしても仁美、また翔子の彼氏を奪って何がしたいのだろうか?解らない?理解できない。
あんなに綺麗なんだから、翔子の彼氏を奪う必要ないんじゃないの。パソコンをいじっていると、呪いのカナタさん、というサイトにいきついた。
(へぇ、こんなの信じる馬鹿がいるんだ、意外ねまあ私には関係ないけど)そう考えていた。それもそうだろう今どき呪いなんて、信じる馬鹿いるわけ無いでしょう。
その時に固定電話のが鳴った、こんな時間に誰だろう?と怪訝に思いながらも電話にでた。
「もしもし」
「貴方ねわたしを殺したのは?」
といい電話がきれた悪戯電話ね最悪!

数時間後

「ますみ私殺されるかもしれないわ」
いきなり何を言ってるのかしら、殺されるって誰に?
ついに頭がおかしくなったのかしら?
「大丈夫?何があったの?」
私は仁美を落ち着かせてから話を聞く事にした、でも誰かに怯えている、そんな感じがする。
誰に怯えているのかしら解らないわ。
「カナタさんに私は殺されるわ!!嫌よ私はまだ死にたくないわ」
カナタさん・・・あの噂のカナタさん?
いやいや、カナタさんなんて存在するわけないわよ、馬鹿ね
「カナタさんなんて存在しないわよ、ただの都市伝説よ、だから大丈夫よ」
私は笑いながらいったのだけど、仁美は相変わらず怯えている。
なんでよ貴女も馬鹿じゃないんだから、信じないでしょうカナタさんなんて。
「私もう限界なのよ、元はと言えばあの娘が悪いのよ、だからあの娘が鼻につく態度をとるから!!もう嫌」
と部屋を飛び出て行ってしまった、どうなっているの?あの娘ってだれ?

0002

「貴方、昨日は大変だったみたいね。殺人事件解決できるの?」
優花は家族の時間を作って欲しいと最近言ってくるが、専業主婦のお前に何がわかるんだ!!刑事だって大変なんだぞ!!誰のお陰で生活出来ると思っているんだ!!
と言いたい気持ちを隠してはいるが、いつか爆発しそうだ。
離婚は余りしたくないと、思っているが、本当に独り身になりたくなったら、それもありだと思っている。
「まあな、それよりすまなかったな稲穂の入園式行けなくて」
「別にいいのよ、貴方は貴方の時間があるんだもん」
でもカナタさんなんて本当にいるのか?

数時間前殺人現場に戻る

「全く幽霊とかいるわけ無いだろう」
「とにかく聞き込みに廻ってくれ」
警部にそう命令されたので、聞き込みに廻る事にしたのだが、早川が殺人現場で吐いてしまって、直ぐには行けそうにもない状況だった。
刑事なんだから殺人現場で吐くなよと思ってしまった。
新人じゃないんだからさぁも、っと強くなきゃならない、と俺は思う。
「おいおいお前、殺人現場で吐くなよな、刑事だろう」
「そうですけど先輩、ぼく死体はいつ見ても駄目なんですよ」
全くこんなんで刑事務まるのか?

まずは大手声優の事務所のジカル声優事務所だ。
そこの、田中香菜という声優が、仏と親しかったと教えて貰ったので尋問する事に。
「最初にお尋ねしますが、神奈川遥さんと長谷川唯さんに恨みを持っている人はいますか?」
「さぁ、こういう商売ですからねぇ、恨みって言っても沢山いるといえば答えづらいですし、居ないといえばそうだとも言えませんし、取り敢えずこういう商売柄そう言った事は断言出来ません」
「そうですか、じゃあ貴女は死亡推定時刻の午前二時は何をしていましたか?」
「アリバイですか?それならラジオ番組に出ていましたね、一応ラジオ番組の名前と共演していた人を記しますね」
共演していたのは、戸松花梨と新川裕子という名前らしい番組名は、声優だらけのラジオという変な名前の番組だった。
「最後の質問です、貴女は呪いのカナタさんというのを知っていますか
「カナタさん・・・ああそれなら遥さんが言ってましたね、確か・・・何でもカナタさんは誰でも呪い殺してくれる、だからわたし願ったのって」
そうかやはりカナタさんが今回の殺人事件の鍵か。
でも何で神奈川遥さんがそう言ったんだろうか?

カナタさん

2023-04-18 18:23:27 | 日記
はっきり言って、わたしあの娘が一番嫌いなのよ!!
あの娘は良いわよね、少し可愛くて才能があるからってチヤホヤされて!!
わたしが演るはずだった桜木朔子役を私から奪った!!
主人公はわたしが演るはずだったのに!!
病気で仕事が暫くの間出来なくなった私の代わりに、あの娘、長谷川唯が演じる事に、唯はわたしの人生全てを奪った。
だからわたしも奪うのあの娘の人生を奪ってやる!!
呪がこの世に存在するのよね調べたのよ、カナタさん願えば誰でも呪い殺してくれる、方法も色々ある。
でもカナタさんは満月の夜にしか呪えないの。満月の夜の午前二時にカナタさんが生前好んでいた廃校、その近くの神社に相手を呼び出すそして・・・

「あらなに遥さん私をここに呼んで、まさか彼の事まだきにしてるの?ウフフ笑えるわね」
わたしの人生を奪った唯、唯さえ居なければ良かったのよ。
だからカナタさんに願った、この娘の人生をわたしみたいにして欲しいと。
「いえ別にね、彼はどうでもいいのわたしね願ったの、この世で一番嫌いな貴女が消えてほしいって」
そう唯を消して欲しいの!!
カナタさんは全て知っているの、この娘が欲に塗れて生きる価値等無い事を。
「そう、私は遥さんの事そんな風に思ったことはないわよ。でも私の前には現れて欲しく無かったわね」
大丈夫よ貴女の目の前からは消えるから、二人共ねわたしも貴女も!!
「あらわたしも同じ事を考えていたわ。それにもう彼には興味無いんだけどね」
貴女が居るだけでムカつくのよ、彼を汚した貴女が一番ね!!
「そう、じゃあ何で私を呼んだのよ」
貴女が死んでくれる場所だからよ!!
「もう終わりよカナタさんよ、カナタさんが来たわ」
「えっ」

0000

なんだか変な夢を見たな、なんでか知らない場所に二人の女性がいがみ合う、そんな夢を。
でも何だろうその夢は夢じゃない気がする。
俺は赤井陸警視庁捜査一課に所属している。
最近カナタさんというホラーな話が流行っている、何でも願えば誰でも呪ってくれるという。
まあ尾ひれ背びれついた噂話に過ぎないけど。
そんな存在がいたら、刑事も職務を全うできない!!
呪いなんざ、あって欲しくないな。
「あなた、今日稲穂の幼稚園の入園式があるの、あなた参加出来る?」
こいつは俺の妻の優花で、俺みたいな奴を好きになってくれた女だ。
優花との出会いはロマンチックでも運命的でもなく、普通に出会って普通に結婚した。
「今日は非番だから行けるけど、指示が出たらそっちに行かないといけないから」
「刑事も大変ね」
稲穂は俺たちの宝物だ、中々子供に恵まれなかったけどようやく、恵まれた時の感動は馬鹿にならない程喜んだものだ。
俺たちは結婚前と変わらず愛し合っている、おしどり夫婦と呼ばれている。
「いなほさいきんね、すききらいしなくなったんだよ」
「稲穂お喋りができるのか?」
俺は驚いた稲穂と最近接してなかったからか、お喋り出来るなんて知らなかった!

殺人現場

「おう非番なのにすまなかったな」
と吉村大輝警部は社交辞令をしたあと殺人現場の死体の場所まで連れて行った。血なまぐさい臭いがした、被害者は二人で心中かと思われる、にしても両方顔が無いとはエグいな!
両方共女性みたいだ。この現場何故か嫌な予感がする、この殺し方尋常じゃない、俺は何か関わってはいけない事件に関わってしまったみたいだ。
「警部これはどういう状況何でしょうか」
「被害者は二人共指紋で判ったのだが、神奈川遥さん二十九歳職業声優、同じく声優の長谷川唯さん二十二歳、死亡推定時刻は午前二時この神社で殺害されていた。」
午前二時そんな時間にこの場所で殺人を犯したのか?
この場所は滅多に人が通らないから、確かに殺人には向いている場所だ。
でもこの二人何でこんな場所に?
「何でもこの場所で打ち合わせをって普通しますかこんな場所で?」
と一人の花川貴史巡査は独りでボケてツッコミみたいな事を、意味不明。
ここには何か悍ましい程の悪意を感じる。
「なんだ、早川の奴まだ来ないのか?」
早川とは俺の相方の刑事の早川任三郎だ、いつも遅刻をしては怒られてばかり。
その度に警部の雷が落ちることになる。
でも頭はいい方でいつも解決へ導いてくれた。
「あいつはまた、パチンコでもしてるんじゃないですか?」
そう俺が言った時
「すいません、ちょっと女房と揉めてまして」
と早川がやって来た
「おい早川、遅いぞ」
「いやあ、女房の奴がカナタさんとかいう、オカルト話を信じちまって。怖いから今日は早く帰ってきてって泣きついてきて」
カナタさんか確かにあのオカルト話今知らない奴あんましいないだろうからなぁ。
「全く幽霊とかいるわけ無いだろう」
「とにかく聞き込みに廻ってくれ」

0001

「ねえ、聞いた声優さん二人も殺されたって、ニュースでやってたよ。何でも頭がないって」
頭がない・・・
私は春川ますみしがないO・Lだ。
今日は友達の宮川仁美とランチを食べている。
「そうなんだ、そういえば仁美あんた、また翔子の彼を奪ったそうじゃない」
そうこの娘は人の彼氏を奪っては振っての繰り返し、しかも翔子の彼氏ばかりを、いい加減止めないと大変なことになるよね。
「まあ、人の彼氏が飾りというか、この私を輝かせてくれる宝石なんだよね」
「そういえば、確か坂原佳奈多って娘、あんたに彼氏を奪われて自殺したって」
カナタさんってもしかして、いやカナタさんは佳奈多が自殺する前から噂がながれているから違うか。
「あんなのブサイクが粋がってたからいけないんでしょう。」
仁美のこういうところが好きじゃないのよ、でも思うんだけどこの事件何かある。