ロビン・スローンの小説
「ペナンブラ氏の 24時間書店」を読んだ。
ストーリー自体は、ヤングアダルトらしい
軽い冒険もので、ご都合主義的な進行も多いが、
あっという間に楽しく読めた。
昔々に暗号で書かれた本があって、
そこには不死の秘密が書かれているということで、
それを解読するための秘密結社があって・・・
というのは、自然が神のつくった暗号とすれば、
科学がやっていることでもある。
そこにグーグルのパワーを登場させて
立ち向かうが・・・
という設定は面白い。
著者は文系の人らしいが、
技術的にもう少し深みが加えられれば、
別の面白さがあったかもしれない。
一応「ハドゥープ」は出てくるけど・・・
ところで、その中で、
世界中の美術館・博物館の収蔵品を登録している
"The Accession Table" という名前の
データベースが出てくる。
読んでいるときには、
なるほど、そんなものがあるのか・・・
と思ってしまったのだが、
あとで検索してみると、どうやら架空のようで、
現実は、それぞれの博物館や美術館が、個別に
(あるいは小さなアライアンスで)作っているらしい。
でも、そういうものがあったら、
確かに楽しいだろうなぁ。
ゲリッツズーン体とか、
グーグルのロボットブックスキャナとか、
そんな、ちょっとニヤッとしたくなるような
小道具を楽しむのには良い本だった。
ちなみに、ハードカバーと文庫本があり、
文庫本の Kindle とハードカバーの Kindle は
価格がかなり違うので注意する必要がある。
レビューでクレームをつけている人がいた。
まぁ、そうだよね・・・
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