日々の寝言~Daily Nonsense~

ハインライン「夏への扉」

Kindle で衝動買いして、
二日間で読んだ。

いつでもどこでも読めるので、
すぐに読み終わってしまう。
ちょっと麻薬的かも。

言わずと知れた SF の名手ハインラインの
名作で、時間旅行もの。

ハインラインの作品は、
「愛に時間を」などは読んでいるのだが、
これはまだ読んでいなかった(と思う)。


%%%以下、ネタバレあり%%%


主人公が人工冬眠で未来へ行き、
そこからタイムマシンでまた過去に戻って
自分の過去を作り変えて、また未来に戻る、
という、かなり凝ったつくり。

最初、未来に行ったときに、
もう過去が変わっていることがわかるのだから、
戻る必要はないのでは?と思ったのだが、
その時点では自分は二人いて、
もしも戻らないと、今の自分は、
未来の幸せな自分には成れないわけなので、
戻ることはきっと必然性があるのだろう。

それにしても、普通は禁じ手の過去の改変を
無邪気にやってしまって、それでハッピーエンドというのは、
いかにもアメリカ的だ。

ハインラインの作品は、ち密さはないのだが、
こういうアメリカらしい明るさと、
語りのうまさ、読みやすさがあるから
長く愛されているのだろうか。

ハインラインの作品の中では、
日本ではとても人気があるが、
アメリカではそれほどでもない、らしい、
というのもちょっと面白い。

 * * *

スマホで Kindle すると、
1画面に10行程度?表示されるのだが、
そのくらいの分量だと、慣れてくると、
きちんと読まなくても、瞬間的にだいたい内容がわかる、
という感じで、どんどんページを飛ばし読みできてしまう。

読みぬけはあるのだろうが、
速読の訓練にも良いのかもしれない・・・
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