三島由紀夫さんを取り上げていた。
三島由紀夫は大いなる虚無の人(近代的知性の人)であった。
1925年生まれなので、10代で戦争と終戦を体験。
戦争の生き残り、ということも虚無に寄与しただろう。
⇒ 自分が何であるかについての拠り所を必要とした。
⇒「日本=神である天皇を頂点とする美しい伝統文化」
を拠り所としようとした。
しかし、戦後、経済発展し、米国的生活に染まって行く中で、
三島が拠り所としようとした「日本」は急速に崩壊し、
失われてゆくように思われた。
それを阻止するために何か行動せずにいられなかった。
⇒最終的に割腹自殺
「豊穣の海」は好きな作品で、何度か読み返しているが、
ラストのどんでん返しは、いつも印象的だ。
作品全体がひとつの「日本論」になっていると思うのだが、
結局、三島由紀夫は、「日本」を突き詰める中で、
「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」
といった地点に行き着き、自らそれを実践してみせた、
ということなのだろうか?
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