犬塚勉さんを取り上げていた。
先々週の清宮さんに引き続き、
全く知らなかったが、
この人もすごそうだ。
このところ、日曜美術館は
セレクションが充実していると思う。
相変わらず、司会の人たちの言葉は
要らないが・・・
* * *
まさに「自然」に取り憑かれて、
そこから自分が感じる感動、圧倒的なもの、を
どうしても表現したい、
それだけの純粋な気持ちが
本当にダイレクトに伝わってくる。
自分は、こんなに純粋にはとてもなれない。
だからこそその純粋さが心を打つ。
現象学以来の哲学が、そして、
認知科学や人工知能が明らかにしたように、
「見る」とは外界にあるものを
そのまま写し取ることではない。
外界が真実であり、我々はその姿を
不完全に認識している、のではないのだ。
「見る」とは、外界にあるものを
手がかりとして、自分の中で
世界を構築する能動的な作業だ。
だからこそ、それぞれの人には
それぞれ別のものが見えているのであり、
犬塚のような特別な人には、
普通の人には見えていないものが見えていたわけだ。
そんな人が捉えた、見てしまった
本当に特別な瞬間、をそのまま絵にしたのが
犬塚の作品なのだと思う。
清宮の作品がそうだったように、
犬塚の作品もまた、
普通でははっきりと見えないものを
描こうとしている。
だからこそ、それは
限りなく貴重なのだと思う。
* * *
というような言葉もまた無用だろう。
奥多摩にある「せせらぎの里美術館」というところで
展覧会をやっているらしい。
見に行きたいなぁ・・・
このほかにも、ゴーギャン展があるし、
ラリックのすごい宝飾も見てみたいし・・・
見ているだけでは駄目だし・・・
時間が足りない。
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