をやっと見た。
文化として絶滅危惧種の
「本枯節」や「一升庵」に
経済原理に従う再開発の波が襲いかかる。
非効率な文化を守るべきか、それとも
淘汰されるに任せるべきか?
ドラマはそこで終わり、
一升庵が、そして千成地区の商店街が
どうなってしまったかは示されない。
それはドラマを見ているあなたに
考えて欲しい、ということだろう。
ヒントとして、
形あるものは失われても、
誰かの記憶さえあれば、
文化はつながってゆく、
ということが言われる。
「一升庵はここにある」
とおせんの胸を拳で打つ大女将。
開発会社の社長に
「あなたが知っていることを
子供に伝えてほしい」
とおせんは訴える。
いつにもまして説教臭かったし、
いくらなんでもあんだけの会社の社長なんだから、
家政婦の一人くらいは雇うんじゃないの?
(料理には金を使わない、という主義なのか・・・)
などなど感想はあれど、
なかなか面白いドラマだったと思う。
生物種の多様性、あるいは
文化的多様性は守るべきもの、
ということなのだが、
それがどうして守るべきもの、
なのかは意外と説明しにくい。
単なるセンチメンタリズム
では続かない。
種が減ってしまうと
環境の変化に弱くなる、とはいえ、
どこまで多様であればいいのか?
という問題は残る。
「どうして北極熊が必要か?」
「そのほうが楽しいから」
というのがおせんの答えだが、これもなぁ・・・
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