医学分野の著名誌 The Lancet に、
2020年1月から2021年12月までの
世界各国(191か国)の COVID-19 関連の
超過死亡者数を推定した論文が掲載された。
著者は、COVID-19 Excess Mortality Collaborators で、
世界各国から 100名近くの研究者が参加している。
(日本からは、慶応大学と東京大学に所属する
野村周平さんが著者に参加されている。)
その論文によると、日本の新型コロナ関連の死者数は、
実際には10万人超の可能性があるという。
> 政府発表ではこの2年間の新型コロナ死者数は、
> 約1万8400人となっている。
> だが論文では、超過死亡はおよそ「11万1000人」
> (10万3000人~11万6000人)との推計が示された。
これは、直接的な死者数と、
間接的なものも含む死者数推計との比較なので、
後者が多いのは自然だが、
他の先進国に比べて、日本は違いが大きくなっている。
「推計超過死亡/新型コロナ公表死者数」
を計算すると日本は約 6 倍だが、
> 他の先進諸国では、この値は軒並み
> 1倍台にとどまっている。
さらに不思議なことは、
> 厚生労働科学研究班による推計では、
> 2020年1月から2021年11月までの(日本の)超過死亡は
> 「1万1955~7万6215人」
こちらは、信頼区間の幅がかなり大きいが、
それでも、今回の論文の値よりは小さい。
この違いが何によるのかは、
論文をしっかり読んで、厚労省の推計との
前提の違いなどを精査しないとわからないが、
厚労省あるいは統計の専門家からの説明が待たれる。
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