日々の寝言~Daily Nonsense~

求道者イチローと「いつものように」の重さ

プロフェッショナル-仕事の流儀
イチロースペシャルを録画で見た。

面白かった。

うーん・・・ここまでするのか・・・
羽生さんのときと同じような衝撃。

毎日、同じカレーを食べて、
全く同じ手順で仕事につく。

そうやって、ルーチンをこなしてゆくことで、
コンディションを維持するとともに、
無意識を活用して集中を高めてゆく。

野球で、ボールがよく見える、と言う。
将棋でも、手がよく見える、と言うが、
こういう状態というのは、
集中して感覚を研ぎ澄ましてはじめて生まれる。
そして、その状態というのは、
なかなか、意識して持ってゆけるものではない。

だから、ルーチンを使って、
体と心が自然にそこに行くように
仕向けるしかないのだろう。

羽生さんも、
「いつものように指したいです」
と言う。

この「いつものように」の
果てしない重さ、を想った。

遠征に枕を持ってゆくとか、
足の裏のマッサージ器とか、
専用のトレーニング器具とか、
とにかく、他人がやっていないことでも、
自分が良いと思うことは、
迷い無くすべてやる、という感じ。

言われてみれば、
どうして他の人はやってないの?
という感じだが、
普通そこまでやらないよね・・・

過剰な快楽を一切追わず、楽をしようとか、
諦めることとか、余計なことは一切考えずに、
絶えず、集中を高めて、
過去の自分を越えてゆくことだけを考えている。

広い家に住んで、車を何台も持っていても、
その生活態度はとてもストイックだ、と思う。
つまり、ただ一つのことだけを目指す強い意志
の下に統御されている。

求道者という言葉がふさわしい。

長い期間にわたって、
ほんとうのトップレベルで活躍するには、
こうするより他にないのだ、
ということがよくわかった。

もちろん、そこまでしてもなお、
トップにはたどりつけない、
という人も多いわけだが・・・

トップに君臨してなお、首位打者を逃せば、
自分の不甲斐なさに涙する。
ほんとうに熱い・・・
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