対談していた。
「われわれはどこへ」
加藤さんの言葉にいくつか響くものがあった。
「資本主義はそもそも無限に拡大してゆく性格を
持っていて、途中で止めるメカニズムがない。
市場も生産もその中に組み込まれている。」
(上野さんの、介護保険の実現は世界に誇れる、
という発言を受けて)
「儒教的家族主義の破綻は、介護保険だけでなく、
社会のいろいろいろなところに現れている。
だから介護保険が世界に自慢できること、希望の旗と
いえるのかどうか、私にはわからない。ただ、
家族に頼らない介護が達成できれば、
大いに国民を引っ張る旗印になるし、
世界に向けて発信できる一つの価値観になると思う。
仏教も儒教もキリスト教も信じない、でも有効に
機能する社会秩序を作り出すことが可能だ、と。」
「希望なしとはいえない。希望があるともいえない。
「ある」と言いたいが、「証拠は」と言われるとつらい。
そういう時代だと思う。」
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