Freak と Economics をかけているのだろう。
著者は、新進気鋭の経済学者と、
ジャーナリストのコンビ。
別に「ヤバい」本では全然なくて、
内容は、大量のデータに基づいて、
世の中のいろいろな現象の因果関係などを
解明するというもので、確かに、
いわゆる経済学ではない。
「計済学」といった感じ?
一番おもしろかった事例は、
麻薬の売人の階級社会の話。
上位1%くらいのエリートたちは
いい暮らしをしているが、
末端の売人の暮らしはひどいもので、
売人からのし上がって幹部になって行くには、
相当にクレバーでなくてはならない、
ということだった。
競争的な階層社会は、
どこの世界も、同じようなものだ。
たとえば、プロ野球でも、プロゴルフでも、
プロ将棋でも、優雅な暮らしができるのは、
上位1%くらいなのではないか?
「上位1%の法則」とでも呼ぼうか。
それはともかく、いろいろな例を通して、
大量のデータの電子的な蓄積が基盤となって、
世の中の仕組みを眺めるための、
新しい方法が現れ始めている、
ということが感じられた。
面白いけれども、
こういうふうにすべてを予測されてしまう
世の中というのは、
なんとなく嫌だなぁ・・・
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