日々の寝言~Daily Nonsense~

その数学が戦略を決める

「ヤバい経済学」の続編、姉妹編のような本。

これも、タイトルが悪いと思う。

内容は「ヤバい経済学」同様に、
大量のデータに基づく
意思決定の事例紹介。

データの大量さが、
よりアピールされている。

ワインのヴィンテージ予測、
映画のヒット予測、などなど
人間の専門家が、データからの帰納に負ける、
という事例がたくさん掲載されている。

曖昧性が高く、多くの要因が関係する領域では、
人間は印象的な事例などに引っ張られやすく、
専門家といえどもデータに基づいた予測などに
勝つのは難しい、ということだ。

予測の手法自体は、かなり以前から
存在しているのだが、ヤバい経済学同様に、
使えるデータの量が急速に増えた、
ということらしい。

適当なデータが無い場合も、
インターネットのアンケートなどを使って
データを集めることが簡単になっている。

こちらも面白かった。

前のエントリーでも書いたが、
行過ぎるとビッグブラザーの世界になりそうで、
なんだかなぁ・・・

既にGoogleはそうなっている、
という感じもする。

それに対抗するには、一人一人が
情報処理能力を磨いて、
公開データを増やす、
ということだと思う。

デジタル・ネイティブ 対
ビッグ・ブラザー???
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