かつて、日本のサラリーマンは
世界一気楽な稼業の一つだった。
銀行預金のように、リスクを取らずに、
一定のリターンが保証されていた。
可も無く不可も無く過ごせば、
自然に役職と給与が上がって行く。
出世争いに敗れて肩たたきされたとしても、
行き先の子会社や関連会社がある。
日本的経営の名のもとに
人材とノウハウを
囲い込む戦略が取られていたためだ。
しかし、時代は明らかに変わった。
もはや人材と情報の囲い込み自体が
不可能になったと思う。
世の中の動きが速すぎて、
囲い込んだとしても、
時代からすぐ遅れてしまう。
経営判断の速度を競い、
いかにわずかなタイムラグで鞘を取るかが
勝負を分けるようになっている。
こういう状況で、リスクを取って勝負する経営者と
リスクを取らないサラリーマンの格差が開くのは
やむを得ない。
一発をかけて勝負して、
何度か敗れてもタフに挑戦を続けるのか。
ジリ貧の危険に脅えつつも、
仕える人をうまく選んで
大負けを避けるのか。
どちらにしても、
大変な時代ではある。
のどかな時代はもう戻らない、
のだろう・・・
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