日々の寝言~Daily Nonsense~

情報の流れと広告

昨日、久しぶりに銀座線に乗っていたら、
赤坂見附の駅の近くで、突如、
地下鉄の窓の外にグアムの風景が広がったので驚いた。
発光ダイオードを使った新種の広告の実験なのだろうか?

そういえば、このごろ、電車に乗ったときに、
車内広告が少ないのに気づくことがある。
銀座線のような混雑度の高い路線は別だが、
路線によっては、ほとんど無いものもある。

そういうとき、
世の中の、情報の流れ方が大きく変わっているのかなぁ、
と感じる。

携帯電話やPC経由で入ってくる情報の量が、
従来の、新聞やテレビに匹敵するか、
それを超えるようになっているのかもしれない。

(人間の一日をかなり詳しくモニターして、
一日に消費する情報量を、ソース別に積算できたら、
おもしろいかもしれない。
ついでに、情報のジャンク度なども測れないだろうか?
誰か、認知科学の研究者がやっているかなぁ?)

情報の流れ方が変わる、ということは、
もうだいぶん以前から言われていることだが、
温暖化などと同じで、ここ1年くらいの間に、
ある閾値を超えた感じがする。
その結果、いろいろな目に見える形の現象が
現れるようになってきているのではないか?

たとえば、電車の中でも、
携帯の画面を見ている人が増えているので、
車内広告の価値は明らかに減っている。

その一方で、広告を張り替えたりするための
人件費はほとんど変わっていないだろうから、
企業が、価格に見合わないと思えば、
車内広告の量が減るのは自然だ。

それに、ネット上の広告は、
見る人にあわせて配信できるし、
見られたか否かがはっきりわかるので、
実効性も高いらしい。

それにしても、広告というのは不思議なものだ。
巨額のお金がそこをめぐって流れている。
ネット広告のキーワードは、オークションにかけられているらしい。
商売相手に勝つために、あるキーワードを買わないと、
ということになれば、値段が高騰してゆくのは必至だ。

こうなると、孔雀の羽のようなもので、
極端な話、知らない間に、
買っているものの値段の大半が広告費、
というような事態もありえる。

もちろん、広告費用は商品価格に反映されてゆくはずで、
広告をしない分安い業者が、口コミで生きてゆければ、
どこかでバランスが保たれるはずだが・・・

実際、いま買っているものの値段のうち、
どのくらいの%が広告費なのだろう?
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