経済学者として有名なハイエクによる 認知心理学を先取りした本。 原書は1952年の出版。 外界の秩序に対応するような感覚の質の秩序が どのようにして得られるか、についての原理的理論が ヴィトゲンシュタインの「論考」のようなスタイルで 丁寧に展開される。 書かれていることは、 今から見直してもほとんど正しい。 たいしたものだ・・・ 先入観を排して物事をしっかりと見るという 難しいことを、実践しているからこそ こういう本が書けるのだろう。