日々の寝言~Daily Nonsense~

ありのままに生きられる社会

ありのままに、自然に生きる、
ことを肯定する言葉には癒されるが、
それでは競争社会を生き抜けないのでは???
という疑問がすぐに生じる。

もっと頑張らないと、いい暮らしはできないよ、
という声が聞こえる。

しかし、どうなのだろう?

ありのままに生きる、ということには、
たとえば、きついところを頑張る、とか、
成長してゆく、という部分も含まれている
とも考えられる。

つまり、頑張る人は、ありのままに頑張っているのだし、
成長するのも、自然に成長するわけだ。

イチローも、羽生さんも、
傍から見れば、すごいわけだが、しかし、
イチローや羽生さんなりに、
ありのままに生きているのだ、と言っても、
特に矛盾は生じない。

だから、所詮、ありのままにしか生きられない、
ということを大前提として、
自分がどれくらい頑張れるのか、
自分がどれくらい成長できるのか、までを含めて、
自分の力を見極めて、その範囲で
無理な欲をかかずに社会を渡ってゆくことを
考えるしかないのではないか?

そして、人間の社会というのは、本来、
そのくらいは懐が深いものなのではないのか?

すべての人が、ありのままに、自然に、
誇りを持って生きられる社会。
そういう社会は実現しないのだろうか?
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